四季折々の「着物のおしゃれ」を、正統派の洗練と現代的な感性で提唱している『美しいキモノ』(ハースト婦人画報社)。2021年冬号の見どころは、なんといっても深田恭子さんと町田啓太さんの「上品な色気」を感じさせる着こなしだ。
真っ赤な地に異国の模様をゴールドで施した華やかな訪問着を着て表紙を飾る深田さん。やわらかな笑顔と凛とした立ち姿が印象的だ。
深田さんは11月に39歳の誕生日を迎えた。アラフォーにして真っ赤な着物をこれほど上品に、艶やかに着こなせる人は、ほかにいないのではないだろうか。今回の着こなしや出演ドラマで着用した着物の思い出について語るインタビューも必見だ。
対する町田啓太さんは、最旬の「男の着物」をまとう。町田さんと言えば、NHKの大河ドラマ「青天を衝け」土方歳三役で、新選組の「だんだら羽織」を着ていた姿が記憶に新しい。本誌でも、きりっとした男の魅力を披露している。
スペシャル動画では、「ドラマなど映像作品以外では、こんなにしっかりと着物を着させてもらったのは初めて。嬉しかったですね」と語り、「歩き方や座るときの所作など、ちょっとした制限がある中でお芝居をやるのは新鮮ですし、たくさんチャレンジしたい」と意欲を見せた。「着物は、やっぱり特別感がありますね」という町田さん。メガネやストールなどと合わせたモダンな着こなしも見逃せない。
本誌ではほかにも、松嶋菜々子さん、松雪泰子さん、吉田羊さんら豪華メンバーが、大人の女性のうつくしい着物の着こなしを見せている。
松嶋菜々子さんのテーマは「色」。体を覆う面積が広い着物は「色をまとう」ともいわれる。個性や場にふさわしい色選びと、帯や小物も含めた色合わせなど、さらに着物を楽しむための色テクニックを紹介していく。
松雪泰子さんは、「加賀友禅」と「加賀繡」の作品世界を表現。
かつて加賀と呼ばれた石川県南西部は、文化の薫り高く、現在でも伝統的な芸能や工芸が盛んな地として知られている。そんな土地で受け継がれている「染繍」を松雪さんが優雅に着こなす。
吉田羊さんは、「民藝の美」をまとう。日常の大切さを問われるいま、暮らしのなかにある生活道具に美を見出した柳宗悦の精神を、美しい着こなしとともに紹介していく。
着る人の魅力を引き立ててくれる着物。色や小物などこだわるのもハマりそうだ。冬に合わせた装いで出かけてみてはいかが?
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?