もともと頭痛持ちだけど、コロナで頻度が増えている気がする。ズキズキして目の奥が痛い。翌日になっても治らない。これってもしかして、ヤバイやつなんじゃ......?
YouTubeの登録者数39万人を超える内科・総合診療医ドクターハッシーこと橋本将吉さんの新著『ドクターハッシーの「不調の味方」』(主婦の友社)は、そんな不安に答えてくれる心強い一冊だ。
ドクターハッシーは内科・総合診療医や訪問診療をしながら、YouTuberとして病気や症状の原因や対処法、健康法などの情報を分かりやすく発信している。
そんなYouTube内での人気コンテンツに最新情報を加えて再編集されたのが本書である。分かりやすい口調はそのままに、医学の基本的知識を伝えるほか、すぐに実践できる健康法も多数紹介。楽しく学べる、一家に一冊あると安心な「家庭の医学」をめざした。
目次は下記の通りである。
第1章 身近な症状
第2章 季節特有の症状
第3章 ストレス症状
第4章 生活習慣病
第5章 老化
第6章 感染症
「第1章 身近な症状」には、頭痛、腹痛、貧血、立ちくらみ、ぜんそく、疲労、風邪、免疫力低下のトピックが並ぶ。
頭痛には、下記の相談者目線の4つのお悩みを掲載。外来で患者さんがよく口にする疑問や質問がもとになっている。
「頭痛が起きると怖いんです」
「頭痛はいつものことだからとあきらめているけれど...」
「つらい片頭痛なんとかなりませんか」
「原因とかどうでもいいから、頭痛にならない方法はないか?」
トピックごとにドクターハッシーが答える形で、頭痛に関する医学的知識や対処法を授けてくれる。ドクターハッシーは、「やばい頭痛」と「やばくない頭痛」の2種類に分類しているといい、その見分け方のポイントや医師も使っているチェックリストを公開。多くの人を悩ます頭痛や腹痛などの身近な症状について分かりやすく解説する。
「ヤバイ頭痛」=命の危険がある頭痛と判断する4つのポイントは次の通り。
・急に
・何かが違う(本人の感覚はもちろん、身近な人が感じた不思議な雰囲気も)
・どんどんひどくなっていく(脳内に出血が広がっているなど、医学的には「進行性の病変」と言われるもの)
・痛み以外の症状がある(熱や麻痺の有無)
「この本を徹底的に使い込んでほしい」という著者のおススメが、シャープペンシル付き4色ボールペンを使いながら、読むことだ。自分が重要だと思うところに赤でアンダーラインを入れたり、気づいたことなどを書き込んだりすると、次に読んだときの参考になるし、頭に入るという。
少しずつ知識が頭に入っていくと、病院を受診するときにも役立つ。そんなアドバイスも、随所に盛り込まれた、患者の味方になってくれる「家庭の医学」だ。
さらに電子書籍版にはスペシャル特典としてダイエットページをプラス。ダイエットを成功するための3つの痩せるポイントや、人間の体の基本的知識を分かりやすく記載している。
自分も家族も身近な人も、いつ不調に見舞われるか分からない。手元に置いて、気になったことをチェックしながら、もしもに備えておきたい。
■橋本将吉さんプロフィール
東京むさしのクリニック院長(内科・総合診療医)。株式会社リーフェ代表取締役。1986年生まれ。杏林大学医学部医学科卒。大学在学中に会社を設立、医学生に特化した個別指導塾「医学生道場」を立ち上げる。現役医師によるマンツーマン指導の学習カリキュラムが好評で、現在、都内に4カ所、大阪と名古屋に校舎を構え、医学教育に注力している。一方、内科・総合診療医として訪問診療を行う。さらに、内科外来における患者さんとの交流から、健康リテラシーの底上げの重要性を痛感し、YouTuberとして病気や症状の原因や治療法、健康法やダイエット法などの情報を発信。一般の人に向けた医学教育を行っている。
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