出産・子育てのために離職。そろそろ仕事を再開したいけれど、ブランクがあるし、家庭が心配......と、踏みとどまっている女性は多いことだろう。子どもから「みんなのママはお仕事してるのに、ママはどうしてお仕事しないの?」と聞かれてモヤモヤ、という人も。『ワーキングマザーで行こう! ~子どもが伸びる、自分も輝く生き方のススメ』(みらいパブリッシング)は、そんなママたちの背中をグッと押してくれる。
著者は、人材サービス会社代表取締役であり、男女2人の母でもある原田諭貴子さん。多くの「働くお母さんたち」を見てきた原田さんだからこそ、気持ちに寄り添い、的確にノウハウを教えてくれる。
家庭の外で働くことをためらう女性に、原田さんはこう訴えかける。
家事育児に負担が大きいお母さんが、その上仕事もするというのは、「いったい誰のため? 何のために仕事までしなきゃならないの?」と思われるかもしれません。
でもそれは、子どものためであり、家族のためであり、実は巡り巡ってお母さん、あなた自身の将来のためでもあるのです。
原田さんが働くモチベーションは、「子どもの存在」だと言う。働く背中を子どもに見せて、「お母さんはすげー」と思わせよう。そう原田さんはすすめている。
第2章では、実際に求人を探す手順をていねいに説明。第3・4章は「困ったときの救急箱」と題し、それぞれ就職活動中と就職後の、あらゆる疑問や不安を解消してくれる。さらに第5章では、組織に属さず、フリーランスで活動する、起業するといった方法まで提示してくれる。働きたいけれど何から始めればいいかわからない人を、二人三脚で「ワーママ」へと導いてくれる内容だ。
本書では、さまざまな「ワーママ」のメリットが挙げられている。家庭の経済的な余裕、子どもの自立、お母さん自身の視野の広がり。何よりも原田さんが強調するのが、「お母さん」や「妻」としてだけでなく、「自分」の人生を送れることだ。
社会に出れば、出産も子育ても主婦としての経験も、すべて「芸の肥やし」になるはず。「仕事したいな」と思いながら、なかなか踏み切れない女性の心の迷いを払しょくしてくれる一冊。
【目次】
はじめに ―「ワーママ」のすすめ―
第1章 働くお母さんにはいいことがいっぱい
第2章 小さい一歩から始めよう!
第3章 困ったときの救急箱 自信を持って! 【就職活動編】
第4章 困ったときの救急箱 主婦のスキルで十分! 【就職後編】
第5章 組織で働くだけが仕事じゃない
第6章 働くお母さんの楽しみ
第7章 子どもに背中を見せるのは父親だけではない
第8章 お金を稼ぐと見えること
第9章 自分自身の未来のために
第10 章 第一歩を踏み出すために
おわりに
青山学院大学卒。人材サービス会社代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。東京都豊島区男女共同参画推進会議及び女性活躍推進協議会委員。マザーカレッジ認定講師。アンガーマネジメントファシリテーター。子育て世代や、介護世代女性の積極的な採用と柔軟な就労形態を取り入れる一方、子育て世代への講演を開催するなど、働く女性に優しい社会の実現に貢献すべく活動している。
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