元外交官婦人として19年間海外に在住した二階堂多香子さんが身につけたグローバルなマナーを伝授する『あなたがもっと素敵に輝く また会いたくなる人のマナー』(KADOKAWA)が発売された。
二階堂さんのマナー観が、序章「マナーは誰のもの?」の序文に表れている、抜粋してご紹介しよう。
マナーは思いやりを伝える手段ですが、他人のためだけに身につけるものではありません。
では、だれのため?といえば、自分自身のためでもあります。
他人を尊重することができる人は、自然に自分も尊重されるようになります。
そして周りからきちんと扱われることは、自信につながっていくと思うのです。
私にとって、マナーは「自信のスイッチ」です。場にふさわしいふるまいをすることで、相手への敬意を伝える。その敬意が自分に返ってくることで、自分を認め、好きになることができる......。
マナーを身につけることで、そんなよい循環が生まれるような気がします。
大人の女性として身につけたい教養。内面を輝かせる教養のひとつがマナーだ。
本書では、相手も自分も気持ちよく過ごせる、形式ではなく本来のマナーについて経験をもとにわかりやすく提案している。
著者の二階堂さんが外交官だった夫に伴い、海外での生活が始まったのは1991年、オーストラリア、ブルガニア、イラン、アメリカ、クウェート、スイスと、19年間を過ごした。どの国に行っても最初はわからないことばかり。国際儀礼やマナーの教科書を調べたり、先輩に聞いたりして、手探りで人間関係を築いていった。そんな日々が続くなか、ふと楽に過ごせるタイミングが訪れた。それは「自分のマナーに自信を持てるようになること」だったという。
マナーが分かれば自然と自信がついて、どんな場所でも胸を張ることができる。すると自然に笑みがこぼれ、相手からも丁寧に笑顔で接してもらえるようになったのだ。
本書には、具体的テーマが200以上も掲載されている。
目次は、以下の通り。
序章 マナーはだれのためのもの?
第1章 「また会いたい」と思われる女性の素敵なふるまい
・コラム 鏡の前で、口角を上げる。笑顔で一日を始めてみましょう
第2章 食事の時間をゆったり楽しむための テーブルマナー
・コラム 山盛りのごちそうを残してはだめ? 必死で食べたアラブの国々の思い出
第3章 TPOに合わせて自分らしい装いを。ファッションのマナー
・コラム 袴のようなパンタロンで料亭に上がった二十歳の私
第4章 人間関係のベースは思いやり。身近な方とのお付き合い
・コラム クスッ、という笑いが温かい関係づくりのきっかけに
第5章 冠婚葬祭やパーティで。特別な場のマナー
・コラム 「特別な場」にはお国柄が表れます。
第6章 構えなくても大丈夫!自分らしいおもてなしを
・コラム 「おもてなし」は気張らず、普通に、気軽に
例えば、3章のファッションマナーには、次のような気になるトピックが(抜粋)。
「身だしなみ」と「ファッションは別物」/いざというときに備えて「万能ワンピース」を一着/リトルブラックドレスを「万能ワンピース」に/洗えて、着回しがきいて、好きな服を選ぶ/アクセサリーに迷ったら小さくても上質なものを/デートには自分らしいおしゃれを/好きな香りをお守りに
「オンライン会議用に襟なしジャケットを用意」というトピックまである!
第4章の身近な方とのお付き合いでは、「自分が知らないことはよい話題」「身近な人の悪口は言わない」「聞かされた悪口には同意しない」「不快な言動は気づかないふりでスルー」「個人宅を訪ねるときには5分遅刻が目安」「恋人のご両親の呼び方に困ったときは」「美しい礼は背筋が決め手!」など、読みたくなること必至だ。
自分らしいおもてなしの心得や冠婚葬祭、特別な場でのマナーなど、きちんと身につけておきたい具体的テーマが目次に並んでいるので、気になったところからランダムに読むことができるし、必要な時にあわてないようにマナーを学ぶ実用書のつくりになってる。
本書を読めば、日本だけではなく海外でも通用するマナーを理解することができる。マナーを身につけることが、自分の「自信のスイッチ」となる。自分自身を尊重するためにも、相手に敬意を伝えていくことが大切だという本書をお手本に、そんな好循環を作っていこう。
内面を磨き、洗練され、大人の女性の魅力を身につける教科書なので、大人の入り口に立った娘や知人などへのプレゼントにも喜ばれるのでは。
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