人間関係のストレスや、将来への不安がもたらす心の不調。メンタルの浮き沈みから脱するために意識したいのは「自分の感情をコントロールする」ことだ。
『百年メンタル 心の調子をキープする言葉の取扱説明書』(大和書房)は、テニスの日比野菜緒選手や、スピードスケートの高木菜那選手などのトップアスリートを勝利へと導いたメンタルコーチの飯山晄朗さんが伝授する感情コントロール術だ。
メンタルトレーニングというと、どんな困難にも打ち勝つ強い心を鍛える、といったイメージがあるが、メンタルコーチ歴15年の大ベテラン飯山さんが伝授するのは、脳科学と心理学に基づいた感情をコントロールするメソッドだ。
スポーツの世界でも仕事の世界でも、同じくらいの能力なのに結果が変わってくることがあるのは、「メンタルのムラ」が原因だという。「周りの影響を受けずに、普段通りにプレイした人や涼しい顔や笑顔で挑んだ人が予想外のメダルを獲得する」場面が東京2020オリンピックにも顕著に表れていたという。私たちの社会は努力や反省を優先する文化から、「自分なりに」「楽しく」という文化にシフトしてきたのではないか。それこそ、今の時代に必要な精神だと説く。
本書が提唱する「自分の感情をコントロールする7つの大原則」を紹介しよう。
1 脳は思考よりも言葉を信じる
2 脳は最後を記憶する
3 ワクワクすることしか続かない
4 イメージを現実として受け止める
5 最悪を想定しておくと崩れにくい
6 喜ぶ人が見えるとやる気になる
7 感謝のエネルギーは計り知れない
心が良くない方向に動こうとするとき、適切なアプローチは言葉遣い。言葉遣いを変えれば、着実に好転していくという。
7つの原則を意識して、日常生活でつい言ってしまうネガティブな言葉を、今日からポジティブな言葉に変えて、一生役に立つ「百年メンタル」をマインドセットしよう。
例えば、つい言ってしまう「すみません!」を「ありがとう!」に。心が折れそうな時に言ってしまった「どうせ無理だ...」には「どうせ無理だ...今のはナシ」をプラス。
仕事のプレゼンでプレッシャーに潰されそうな時も、「緊張してはいけない」ではなく「リラックスしよう」と言い換える。
毎日少しずつプラスの言葉に変換して、浮き沈みの少ないブレないメンタルを手に入れたい。
目次は下記の通りだ。
0章 自分の感情をコントロールする7つの大原則
1章 自己肯定感のプラス言葉とマイナス言葉
2章 やる気のプラス言葉とマイナス言葉
3章 目標のプラス言葉とマイナス言葉
4章 本番のプラス言葉とマイナス言葉
5章 人間関係のプラス言葉とマイナス言葉
終章 感情をコントロールする百年メンタルノート
■飯山晄朗(いいやま・じろう)さんプロフィール
日本の実業家。富山県出身。メンタルトレーナー。経営コンサルタント・中小企業診断士。 一般社団法人グローアップフォーラム代表理事。金メダリストの高木菜那をはじめ数々のスポーツ選手を育て上げる。『超メンタルアップ10秒習慣』『こどものメンタルは4タイプ~「やる気を引き出す」「自信がみなぎる」言葉がけの教科書』『勝者のゴールデンメンタル』(3点大和書房刊)『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』(秀和システム刊)など著書多数。
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