舌鋒鋭いオネエキャラで人気の精神科医Tomyさん。Twitterのフォロワー数はなんと24万人超えという絶大な支持を得ている。そんなTomyさんが2021年8月4日に『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』(ダイヤモンド社)を出版した。これまでに、『1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』『1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉』『1秒で幸せを呼びこむ言葉』の3冊を出版。今回はシリーズ最新作となる。
『元気が湧き出る言葉』を含め、これまでに発売されたシリーズの中から、Tomyさんの「神ツイート」をいくつか紹介しよう。
深い......! オネエ言葉のせいか嫌味がなく、心にすんなり入ってくる。
自身もうつ病を経験したことがあるというTomyさん。30代のときに父親が急逝し、その喪失感から立ち直ったと思ったら、今度は7年半も連れ添った愛するパートナーに先立たれてしまった。そんな悲しみの渦中にいる時でも、元気が出るように自分自身にいろいろな言葉を聞かせていたという。一般的に「元気が出る」といわれる言葉も、本当に辛いときには逆効果になることも。気分がすぐれないときは言葉を少し変えてみたり、新たな言葉を生み出したりと試行錯誤したそうだ。精神科医の知識と経験、自身の実体験から生まれた、元気が湧き出る言葉をまとめたのが本書である。
全体を通して読むと、無理せず、執着せず、気楽に、と言われているような気分になる。さらに印象的だった言葉をいくつか紹介しよう。
「気持ちを切り替えるときは、「私のセカンドシーズン始まります!」って思えばいいのよ。悪いことは全部、過去のシーズンに押しつけちゃいましょ。」
ドラマやアニメのように自分の人生のセカンドシーズンが始まると思えば、気持ちの切り替えがしやすくなりそうだ。
「執着しないことと諦めないことの線引きはね、『本当に諦めたくないことかどうか』なのよ。」
執着することと諦めないことは似て非なるもの。諦めないことは時に希望となることもある。しかし、一転して執着に変わってしまうと希望が痛みになってしまう。Tomyさんは、本当に諦めたくないことだけ手放さないようにと助言している。
「生きる理由は、考えても、考えなくてもいいの。」
生きているとつい「自分が生きている理由ってなんだっけ?」と考えてしまうことがある。体力があるときは向き合えるが、考えることが辛くなることも。そんなときに沁みる言葉だ。
本書は以下のような構成になっている。
Chapter1 元気は出すものよ
Chapter2 幸せの秘訣は単純になることよ
Chapter3 たいていのことはね気にし過ぎよ
Chapter4 厳しい言葉より優しい言葉
読んでいると「まあいっか」と気分が楽になってくる。落ち込んだときにサッと読めるように仕事のデスクやベッドの横に置いておきたい一冊である。
精神科医・Tomyさんプロフィール
1978年生まれ。某名門中高一貫校を卒業し、某国立大学医学部卒業後、医師免許取得。研修医修了後、精神科医局に入局。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、産業医。精神科病院勤務を経て、現在はクリニックに常勤医として勤務。2019年6月から本格的に投稿を開始したTwitter『ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き』が話題を呼び、半年も経たないうちに10万フォロワー突破。2021年7月時点で24万フォロワー突破と人気がさらに急上昇中。覆面で雑誌、テレビ・ラジオ番組にも出演。舌鋒鋭いオネエキャラで斬り捨てる人は斬り、悩める子羊は救うべく活動を続けている。前著『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』『精神科医Tomyが教える 1秒で悩みがが吹き飛ぶ言葉』『精神科医Tomyが教える 1秒で幸せを呼び込む言葉』(以上、ダイヤモンド社)はいずれもベストセラーになった。
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