子どもの頃から歯並びがコンプレックスだった。でも、歯の矯正なんて「10代のうちにやること」と、大人になった今はもうあきらめている、という人も多いだろう。
しかし、歯列矯正は40代からでも遅くない。山崎潤子さんの『40歳から手に入れる 美しい歯と歯ならび』(すみれ書房)は、著者の実体験をもとに、40歳から始める歯列矯正や口腔ケアのメリットを紹介している。
山崎さんは、48歳から歯列矯正を始めた経験者だ。データや資料に加え、実体験をもとにした「大人になってからの矯正」に役立つ情報を提供している。
大人の歯列矯正や、毎日のケア、歯磨きグッズ、ホワイトニング、歯科選び、さらには老後の口腔ケアや歯の「終活」など、30年先まで美しい歯を保つために必要な情報を網羅。イラストによる説明つきで読みやすい。
40代に入ったころから、明らかな見た目の変化が始まったという山崎さん。ある日、鏡を見て「なんだか薄汚い。清潔感がない」と感じたという。そして、その大きな原因は「歯」だと気づいた。
笑ったとき、話すときに口元からのぞく歯が汚く感じるのです。もともと歯並びがよくない私の歯は、毎日の咀嚼や噛み締めグセなどによって、気がつけば若いころよりもガタガタになっていました。(中略)さらに加齢による歯の変色によって、顔全体の見苦しさが増しているようにも思えました。
「私、こんな歯でした! 矯正ビフォー」と題されたイラストには、下の歯は全体的にガタガタ、隣の歯と重なり合っているためうまく磨けず着色汚れのひどい歯や、におう差し歯、臨終間近のボロボロの歯などが描かれ、口の中にトラブルをたくさん抱えていたことが見て取れる。
見た目の問題だけではなく、きちんとケアをしないと将来、自分の歯で食事ができなくなったり、うまく話せなくなったり、さまざまな問題が浮上する。いつかくる老後を見据えて矯正をすることは、「かっこいいし、理にかなった考え方」だと山崎さんは言う。
「念願のきれいな歯並びを手に入れるだけでなく、老後を意識し始めたいまこそ、歯並びや噛み合わせをよくして、よりよい未来の準備をしよう!」
歯並びがきれいで歯が白いと、それだけで清潔感があり、品がよい、感じがいいという印象を与えることができる。また、歯並びを整えると、出っ歯やあごの梅干しジワが改善され、鼻先と唇、アゴ先を結ぶ「Eライン」が整い、横顔美人に。口下がり気味だった山崎さんも、歯列矯正によって口角を上げやすくなり、顔の印象が明らかに変わったという。
もくじは下記の通りである。
第1章 矯正で歯並びを整える
歯列矯正を40代で始めた理由
体験記1 「動機は老後。38歳から始めた裏側矯正」
体験記2 「マウスピース矯正で後戻りと?み合わせを改善! 」
体験記3 「30歳からの抜歯矯正、笑顔に自信が持てるようになった」
体験記4 「カラーゴムモジュールで楽しい矯正ライフ」
第2章 日々のお手入れ
40歳から、日々のケアを変える
第3章 白い歯になりたい
白い歯を保つ生活習慣
体験記5 「ホームクリーニングやってみた」
第4章 老後の準備
死ぬまでおいしく食べたい
食べる、話す、笑う。人間は生きていくうえで大切な行動は全て口から始まると言っても過言ではない。歯のトラブルが消えるだけで、人生がもっと豊かになるかもしれない。
歯をきれいにしてから外見だけではなく、内面からポジティブになれた、と語る山崎さん。昨日の自分より今日の自分を好きになる為に、歯を見直してみるのも一つの選択肢だ。
■山崎潤子さんプロフィール
ライター。48歳にして「いまやらないと10年後に後悔する!」と歯列矯正をはじめる。矯正の目的は「美容4割、健康2割、老後の準備4割」。著書に『10キロやせて永久キープするダイエット』(文響社)など。
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