植物から抽出した精油を使うアロマセラピー。嗅覚を通じて心・肌・精神へと働きかける。病院に行くほどではないちょっとした不調を植物の力で癒してくれる。今回は、自宅でもできるアロマセラピーの「レシピ」を多数収録した1冊を紹介していく。
アロマエキスパート、小野江里子さん著『薬に頼らない アロマ的 セルフケアレシピ』(ソシム)は、アロマとハーブのレシピを157種掲載している。プロの施術テクニックをセルフケアにアレンジすることで、サロンでトリートメントをしてもらったような結果が出るテクニックを教えてくれる。
自然の恵みである植物の力は、日常生活のあらゆるシーンの悩みを解決してくれる。ちょっとした不調なら、アロマを使ってセルフケアすることができるという。
本書では下記のような症状に向けた157のレシピを紹介する。
[症状別例]
【美容】シミ、白髪、たるみ、くま、顔のむくみ、毛穴汚れ......
【心】ストレス、不安、無気力、攻撃的になりやすい、緊張しやすい、集中・記憶力低下、悲しみショック、不眠、ストレス、うつ......
【体】喉の痛みや発熱、胃痛、食欲不振、食べすぎ、便秘、下痢、高血圧、低血圧、冷え、貧血、頭痛......
【筋肉・関節】肩こり・首こり、筋肉痛、腰痛、四十肩、五十肩......
【アレルギー】花粉症、アトピー性皮膚炎......
【生活習慣】ダイエット、禁煙、難聴......
【皮膚・顔面】ニキビ、虫刺され、水虫、口内炎......
【加齢】更年期、活力アップ、夏バテ、体力アップ、眠気、加齢臭、骨粗しょう症、免疫力アップ、認知症......
シミや白髪といった美容のお悩みから、肩こり、食欲不振、花粉症、口内炎、骨粗しょう症、更年期のお悩みまで、幅広く対応している。
第1章は「アロマテラピーの基礎知識」、第2章は「症状別セルフケア」、第3章は「精油の特徴・注意事項」がまとめられている。シーンごとのレシピや具体的なテクニックの前に、精油の基本をていねいに解説しているので、初心者は必ずチェックしよう。
症状別のセルフケアレシピでは、メインとしておすすめの精油やブレンドにおすすめの精油と作用、セルフケアのポイントなどを掲載。「しみ・くすみ」「不安」など気になる不調に応じた精油とその使い方、香りの楽しみ方など、シーンに応じた活用法を解説してくれている。
たとえば、「しみ・くすみ」には、古い細胞を取り除き、肌の透明感を取り戻すグレープフルーツの精油がおすすめ。ただし紫外線を浴びるとかえってしみができやすくなるので、皮膚に塗ったあと6時間は日光に当たるのを避けるなど、注意点も。あわせて使いたい精油には、色素沈着をおさえるレモンやセロリ、皮膚再生や血行促進に役立つゼラニウム、キャロットシード、フランキンセンスが紹介されている。
「不安」には、イネ科の植物の根から抽出されたベティパーがおすすめ。考えすぎてオーバーヒート気味になって呼吸も浅くなっている時に、ベティパーの落ち着いた香りが呼吸を整え、頭を整理するのに役立つという。濃厚で甘く土っぽい香りががあり、香り立ちがそれほど強くないのでほかの精油とブレンドするのがよいそうだ。
それぞれの精油について、特徴や効能、注意事項についても掲載。あいうえお順で掲載されているので、事典のように使える。
コロナ禍でリモートワークが増えた今、自宅で仕事をしながらアロマで癒される、なんてことも可能だ。体調がスッキリしないという日は、植物の力に頼ってみるのはいかがだろうか。
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