なんとなく体調がすぐれない、メンタルの調子がいまひとつ......という方に向けた、気軽なセルフチェック法がある。それは、「足裏」を見る方法だ。足裏は、形や色、角質のつき方など人によってかなり異なる。
2021年8月5日『すべての不調は足裏を見ればわかる！』（ワン・パブリッシング）が発売された。
本書には、足裏研究家でセラピストの鈴木きよみさんの30年にわたる臨床経験をもとに考案した「きよみ式ゾーンセラピー（R）」のノウハウがまとめられている。単に足裏を刺激するだけはなく、足裏の形や色、肌の状態、足の指の向きなど、足裏全体を観察していく。足裏には、体や心の不調や病気のサインなどが表れるのだという。鈴木さんは、この「足相」を見て、施術を行っている。
「足相診断」のコーナーでは、足裏のチェック法が詳しく解説されている。足の形や色だけではなく、角質や足の指の方向などの様々な側面からチェックをしていく。
たとえば、「色」。心身ともに健康な人の足裏はピンク色をしている。白っぽい人はエネルギーが不足気味。赤い人は、逆にエネルギー過剰な状態だ。また、黄色っぽい人はストレスの可能性大、紫色の人は、血液の循環が悪い傾向にあるという。
足の指の方向からは、心の状態が分かる。5本の指が足の中心に向かっているのは、何かひとつのことに集中していたり、目標に向かって突き進んでいる時。一方で、頑固になって周りが見えなくなっていることもあるので要注意だ。逆に、放射線状に外向きに開いているのは、自由を好み束縛を嫌う傾向が強いという。
毎日チェックすることで「昨日と違う」足相をゾーンMAPと対応させる。すると、体のどの部分に負担がかかっているのかを把握することができるという。
実際の症例をもとに、不調や未病の兆候をとらえる方法を示している。さらに、それらのお悩みに対応するゾーンセラピーも丁寧に解説されている。例えば、免疫力が低く風邪をひきやすい人や、肩こり、便秘、不眠、更年期症状などの気になる悩みについて、それぞれの足相の特徴とゾーンセラピーの方法が、写真入りで一目でわかる。
さらに、糖尿病や心臓疾患などを防ぐ「未病」のためのゾーンセラピーや、水太りや脂肪太り、肌トラブルなど美容のためのゾーンセラピーまで、幅広く取り扱っている。たとえば、偏頭痛の人の足は、親指の根元にしわがあり、左右の親指の大きさが違う。太りやすい人は、足裏全体が四角く、かかとの皮膚が厚いそうだ。
普段生活していて足の裏を見ることはなかなか少ない。なんだか少し調子が悪いという方は、足相を気にかけてみてはいかがだろうか。本の中での紹介に沿って簡単にチェックすることができそうだ。
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