本を知る。本で知る。

コロナ禍。日本の食文化が途絶えてしまう。

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ)。BOOKウォッチも番組に参加しています。

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2021年5月24日は「食はいかに人を幸せにするか」というテーマで放送。集部からのおすすめの本は、『dancyu"食いしん坊"編集長の極上ひとりメシ』(植野広生 著、ポプラ社)をご紹介。

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画像は、『dancyu"食いしん坊"編集長の極上ひとりメシ』(植野広生 著、ポプラ社)


 番組では、‪ ‪dancyu編集長の植野広生さんと、Gigi株式会社代表取締役で作曲家・音楽プロデューサーの今井了介さんが「コロナ禍でのコミュニティの変化」などについて熱いトークを展開した。

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現在はどんな取組みをしているのか

植野 グルメ情報誌ではなく食いしん坊雑誌「dancyu」は、情報をただ載せるのではなく、世の中の食いしん坊たちに喜んでもらえるような提案をしている媒体です。
 食に携わっていますが、食も音楽もアートも日常生活のベースになっています。人間は高度な動物であるが故、食事だけでは生きていけないと思っています。
今井 音楽家なのに食に関わりたいと思ったのは、3.11がきっかけです。人が本当に困った時、まず必要とされるのは衣食住で、当時音楽に携わる自分の無力さを痛感しました。
 食と音楽は誰かの幸せを生み出すという点で似ていると思います。また、現在、文化放送と一緒に展開している「YOU ARE THE BEST 〜医療従事者・飲食店ありがとうプロジェクト〜」は、労いの気持ちでの支援を目指しています。
 人から取るのではなく、与え合って生きていくのがアフターコロナのニューノーマルだと思います。

コロナ禍でのコミュニティの変化

植野 コロナ禍で自由に飲み食いできない今、「近場といつか」をバランスよく思うことが、日本の食文化を応援することに繋がると思っています。
 ローカルコミュニティが見直されていますね。
 日常の素晴らしい日本の食文化が途絶えてしまうことを一番危惧しています。日常というベースがなくなってしまったら、文化全体が崩れてしまいます。
今井 生産者や地元の経済を意識することによって、立地ではなく、こだわりやおもてなしなどに重きを置くなど、マインドセットがし直されたと思います。
 良い意味で食のコミュニティを見直す良い機会になっていると思います。

 次回は、本日5月31日(月)19時から引き続き「食はいかに人を幸せにするか」というテーマで放送。
 詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを! スマホ・PCから「radiko」でも聴けます!




 

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