昨今の就活活動は、ますます競争が激しくなっている。そんな中、超人気IT企業の最終面接に残ったとしたら、なにをしてでも勝ち残りたいと思うはすだ。あなたは自分の実力で何とか内定を勝ち取りに行くだろうか。それともあらゆる方法を使って、人を蹴落とすだろうか。
ミステリの新星・浅倉秋成(あさくら・あきなり)さんが仕掛けたのは、新世代の青春心理ゲーム。本作は、浅倉さんの得意とするあっと驚くような伏線の回収やキャラクター構成、青春の苦味が絡み描写が大変鮮やかだ。3月2日に発売されてから早速の重版も決定している。
今回の舞台は、成長の著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考。残った6人の就活生に与えられた課題は1ヶ月でチームを作り、ディスカッションをするというもの。6人全員が内定を得るべく、協力して信頼関係を築いていった。しかし1ヶ月が経とうとする頃、突然課題の変更が通達される。その内容とは、「6人の中から1人の内定者を決める」ことだった。
深い絆で結ばれ、一生の仲間になったはずだった6人は一気に敵同士となったのだ。どうにかして内定を賭けた議論を進めていく中で、「●●は人殺し」との告発文が入った6通の封筒が発見される。彼らが犯した罪と嘘、そして犯人の目的とは何なのか――。
浅倉秋成(あさくら・あきなり)さんのプロフィール
1989年生まれ、小説家。現在は関東在住。
『ノワール・レヴナント』でデビュー。
受賞歴:
『ノワール・レヴナント』;第13回講談社BOX新人賞Powers
『教室が、ひとりになるまで』:第20回本格ミステリ大賞、第73回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にWノミネート
その他の著作:
『フラッガーの方程式』『失恋の準備をお願いします』『九度目の十八歳を迎えた君と』など。
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