2月26日発売の「プレジデント」(2021年3月19日号)は、「常勝財閥 三菱 歴史的名訓」と題して三菱グループを特集している。創業以来の数々の言葉から、最強財閥の秘密を探っている。
巻頭には、武田晴人・東京大学名誉教授(近現代日本経済史)による「他の追随を許さぬ岩崎家4代の人間力 魂を紐解く」という寄稿を掲載。明治から昭和初期への波乱の時代、三菱財閥は大きく躍進した。その中心にいた創始者・岩崎弥太郎から続く岩崎家4代の総帥のリーダーシップに焦点を当て、三菱の原点を考証している。
また、最強「三菱」語録50として、以下のような金言を紹介している。
・若し、人、不正を以て争わば、我は正義を以て闘う可きである。
・景気の悪い会社の社長は胸を張って、いつも朗らかな顔をして歩け。
・男性が会社人間をいいことに家庭を大事にしないのは間違っている。
・経営者は教育者でなければならない。
・刹那な利益を得るために信頼を失うな。
・人材にエネルギーとコストをかけて良質な組織をつくり上げる。
今年のNHK大河ドラマや、2024年からの新1万円札の肖像として話題の「日本資本主義の父」渋沢栄一。渋沢の実業家のライバルこそが三菱財閥の祖・岩崎弥太郎であった。『渋沢栄一』を著した文学者の鹿島茂さんが、二人について解説している。
また、三菱UFJ銀行の半沢淳一氏が2021年4月1日付で頭取に就任するニュースは、「13人抜きの大抜擢」と世間でも大きな話題となった。「いずれは頭取になるだろう」と囁かれていたところに今回の昇格人事の発表。現役・退職行員を交えて座談会を開催し、その内情を語ってもらった。
このほか、有価証券報告書と調査データで三菱グループ各社の給料、結婚などを読み解く「現代の日本で、三菱で働くということ」と題した記事を掲載。三菱に関心のある人には見逃せない盛りだくさんな内容になっている。
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