2021年1月8日発売の「プレジデント」(2021年1月29日号)は、「一流の『超』勉強法」と題した特集を組んでいる。専門家が劇的に伸びるメソッドを公開しているほか、トップ5%とヒラ社員を比べた独学法の分析などを紹介している。
巻頭は脳科学者・中野信子氏の寄稿「『脳とやる気スイッチ』に一瞬で火をつける方法」。脳はマルチタスク処理をしているため、何か作業をしていてもそれだけに集中せず、注意を分散させて他の情報も同時並行で処理しているという。集中を妨げるものとして、スマホの通知、漫画・雑誌、周辺視野、机の散らかりなどを指摘している。これらを排除した環境をつくることが重要だ。
集中して仕事をするには、空間だけでなく、時間の工夫も必要だ。非定型でひらめきが求められる仕事は、体が元気で脳の機能が落ちていない朝がベターだという。午後は集中を擁する作業に向いているそうだ。
休憩に入るときは、キリのいいところで切り上げないように、とアドバイスしている。キリのいいところで終わると、気持ちはすっきりする。しかし、いざ仕事に戻ろうとしても、またゼロから始める感覚になって腰が重くなるからだ。
「集中力がそろそろ切れてきたと感じたら、そこでもうひと踏ん張りだけして、あえてキリの悪いところまで仕事を進めましょう」
未達成のものや中断しているもののほうが強く印象に残る「ツァイガルニク」効果により、休憩後もスムーズに仕事に戻れるという。
トップ5%とヒラ社員の独学法1万8000人分を分析したクロスリバー代表、越川慎司氏の寄稿も興味深い。623社に働き方改革の支援を行い、その過程で各社の人事評価、「上位5%」のデキル社員は、どのような行動や働き方をしているかを調査した。
そして分かったのは、デキル社員の以下の特徴だ。
・たとえ徒労に終わろうとも勉強を厭わず挑戦する
・手順化で効率を高めながら成功パターンを確立
・勉強や仕事について2週間に1回、振り返りの時間を持つ
・能力開発の70%以上は現場の経験に依存
デキル社員のなかに英語学習をやめた人が多かったのに、越川さんは驚いたという。デキル社員はむやみにハイスコアを狙わず、自分の業務に必要な水準を見極め、それを達成したら後は業務に活かして成果をあげることに専念するという。いわゆるTOEICマニアはいないのだ。
無駄なことをやめて自己成長に必要なことへ時間を再配置する「学び方改革」と捉えているという。
このほか、「最強インプット、必勝アウトプット術」、「名著&お金の教養」大全、「不況に強い鉄板資格&YouTubeレッスン動画20選」などの記事が掲載されている。
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