島本理生さん原作の映画『ファーストラヴ』が好評上演中だ。弁護士役として出演している中村倫也さんが「小説 野性時代3月号」(KADOKAWA)の表紙とグラビアに登場した。
本号では、彩瀬まるさん、重松清さん、古内一絵さんの読切短篇や、『化け者心中』で「第11回 小説 野生時代 新人賞」を受賞した蝉谷めぐ実さんと、装画を担当した漫画家の紗久楽さわさんとの対談が掲載されている。
以下に読切短編の3本を紹介する。
彩瀬まるさん 「ゆれながら」
橋の向こうの国では、性器を退化させ人工授精での出産が当たり前になっていた。
古い呪いも偏見もすべて断ち切って、こちら側にきたはずだったのに――。
重松清さん 「かえる神社の年越し」
なかったことにしたいこの一年の切ない願いを託されて、
「かえる」たちは年を越す。
古内一絵さん 「隠れる少年 ―山亭ミアキス―」
〝ブラック〟なアメフト部に所属する健斗は合宿所から逃げ出した。
森を彷徨っていると、湖で泣いている小さな女の子と出会い――。
また、連載は、最終回を迎える辻村深月さんの「闇祓(やみはら)」、2021年2月号から掲載開始した上田秀人さんの「継ぐ者」、海堂尊さんの「医学のつばさ」ほか、馳星周さん、石田衣良さん、小池真理子さんら、「いまもっとも勢いのある」作家の作品が並んでいる。
そして本号では、「第12回 小説 野性時代新人賞 最終候補作品」と「第41回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞 第一次選考通過作品」を発表。野性時代新人賞は、二次選考を通過した27作品のうち、3作品が三次選考を通過し、3月中旬に行われる最終選考会で受賞が決定する。また、横溝正史ミステリ&ホラー大賞では、応募があった総数530篇のうち、13作品が第一次選考を通過した。若手の書き手たちの今後の活躍から目が離せない。
これまで紙版のみで刊行を続けてきた「小説 野性時代」は、12月号から電子版の配信も開始された。配信は毎月25日を予定している。さらに、サブスクリプション・サービス「角川文庫・ラノベ読み放題」でも購読できる。
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