いじめられているわけではないけれど、なんとなく学校に行きたくない。今日は仮病を使って学校を休んでしまおうか。そんな風に考えたことが、誰しも一度くらいあるのではないだろうか。
2021年2月1日に発売された『明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ』(KADOKAWA)では、コロナ禍の今、生徒たちが抱えているいじめ、不登校問題について真正面から迫っている。
カバーイラストは、200万部突破の大ベストセラー『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)の羽賀翔一さんが手掛けた。
本書では、学校に関する悩みを持った生徒、その保護者、そして過去にいじめ等の経験をした人の寄稿を掲載。それをもとに、脳科学者の茂木健一郎さん、原宿カウンセリングセンター所長の信田さよ子さん、『こども六法』(弘文堂)著者であり、教育研究者の山崎聡一郎さんが一緒に考え、子どもたちにも分かりやすいよう、解説をしている。
専門家の知見の詰まったコラムや、対談なども必見だ。
本書を読んだ人からは、
「共感だらけでした。私だけじゃないという安心感をもらえて、私だけが異常なわけじゃないという気持ちになれました」
「この本のなかでは、大勢に向けた「君たち」ではなく、一人の子どもに向けた「あなた」に語りかけてくれる。こういうのが、本当に「寄り添う」ということなのだと思う」
「いったん休んで、また元気になれば多くの選択肢、チャンスはある。本書は学校以外の選択肢、不登校後の人生、古い価値観の是正などを学べる貴重な本だ」
といった声が続々寄せられている。
漫画もあり、幅広い年齢層の人々に読みやすく工夫されている。
目次は下記の通り。
はじめに
プロローグ漫画
3人の専門家の紹介
1章 明日、学校へ行きたくない
【体験談】勉強も学校もトラウマ
【コラム】不登校について考える
【体験談】スクールカーストがこわい
【コラム】カウンセリングの役割
【体験談】人が怒られているのを見ているのがつらい
【体験談】陰口がいやなだけで学校には行きたい
【コラム】脳と不登校
明日、学校へ行きたくない君へ
【特別対談】『不登校新聞』石井編集長×山崎先生 不登校という生き方
2章 どこにも居場所がない
【体験談】学校ではいじめ、家ではDVを受けていた
【コラム】脳と居場所について
【体験談】制服のスカートを履くのが苦痛だった
【コラム】これからの世の中に必要な関係性
【体験談】夢も目標もなくまわりの目がこわい
【コラム】助けを求められる場所
どこにも居場所がないと思っている君へ
3章 将来に希望をもちたい
【体験談】姉妹でフリースクールに通っている
【コラム】生きていくための道しるべ
【体験談】学校に行くのはつらいけれど、進学できなくなるのが不安
【コラム】学校と社会の未来
【体験談】子どもが発達障害を抱えている
【コラム】生きていくために大切なこと
将来に希望をもちたい君へ
おすすめの本紹介
学校へ行かなかった私から
エピローグ漫画
未来に生きる君たちへ
大人の読者に向けて
困りごとや悩みごとがある君へ
おわりに
さらに、お笑いジャーナリストのたかまつななさんと、著者の一人である山崎聡一郎さんが「学校の今」と「これからの教育」について考えるニコニコ生放送が2月26日に決定している。
自分では言葉にすることが難しくても、人生の先輩たちがすでに経験していることもあるかもしれない。当時の経験を生かし、編み出されたアドバイスがここにはきっとあるはずだ。
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