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介護保険滞納で差し押さえ増加 朝日が報じる

 介護保険料を滞納して、預貯金や不動産といった資産の差し押さえ処分を受けた65歳以上の高齢者が増え、2018年度は過去最多の1万9221人にのぼったことが、厚生労働省の調査でわかったと20年10月11日の朝日新聞が報じている。

 65歳以上の介護保険料は3年に1度見直されるが、高齢化で介護保険の利用者が増えるのに伴って保険料の上昇が続く。00年度は全国平均で月額2911円だったのが、15年度には5514円、18年度からは5869円になった。団塊の世代がすべて75歳以上になる25年度には7200円程度になると見込まれているという。

 BOOKウォッチで紹介した『介護保険が危ない! 』(岩波ブックレット)によると、介護保険はサービスの切り下げと、保険料のアップが続いている。

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画像は『介護保険が危ない! 』(岩波ブックレット)

 財源は、全体の半分が介護保険料、残りが国・都道府県・市町村の負担となっている。保険料は40歳以上の被保険者が一生納める。65歳以上の場合、居住市町村によって相当異なるようだが、ネットで調べると、都内では年間所得が約300万円だと年に12万円ぐらいの区もある。所得比でいえば、現役時代より多く納める感じになり、驚いたという声がネットに出ている。若年層は意識の外にある人が多いが、一定年齢以上になると、かなりの負担となり、特に収入が急減する高齢層にとっては厳しい。介護保険料の増大と、消費税アップは近年、高齢者に影響大となっている。

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