無駄を徹底的に排除した、白一色の表紙が注目を集めた無印良品のガイドブック『GINZA』(良品計画)は、記憶に新しい。そして、良品計画からまた新刊が登場した。
書籍『MUJI IS 無印良品アーカイブ』(良品計画)が、2020年10月16日から、全国46の無印良品店舗と公式ネットストアで発売される。
2020年に40周年を迎える無印良品。本書では、オリジナルの商品ひとつひとつがどのような思いで作られたのかを、「15の動詞」で整理した。誕生から現在に至るまでに登場した中から、約460アイテムを選出し、「くらしの良品研究所」から発行する。
くらしの良品研究所は、「感じ良いくらし」をさまざまな視点から捉え直し、生活者とともに進むことを目指して社内に設けられた場とのこと。まさに、無印良品のブランドイメージを下支えしている場とも言えよう。そこから発行されたアーカイブとあって、期待も高まる。
装飾を極限まで省いたシンプルな装丁は、無印良品の店舗やそこで販売されるアイテムによくなじむのが想像できる。読むだけでなく、インテリアとしても楽しめそうな1冊だ。
くらしの良品研究所を代表し、クリエイティブ・ディレクターの小池一子さんは、本書の序文で以下のように述べている。
「ものが生まれるとき、動詞が息づきます。むじるしりょうひん。四文字熟語のような漢字になれていただくことから始まって、EU、アジアの国々など世界のMUJIへと発展した無印良品です。その実態は日々の生活に役立つものたちの集積、それ以上の何ものでもなく、より感じのいい生活の基本を支えることを旨としています。(中略)
40品目から始まって 2020年という区切りの年に40回目の誕生日を迎えるにあたり、今や7000余を数える品々の生存理由を点検する作業を始めました。無印良品のアーカイブづくりでもあります。(中略)
無印良品の一品一品がどういう思いでつくられたかを『動詞』で整理することができる。ものの成り立ちに無印ならではの理由があり、その理由は動詞に基づいている。つくる側から使う人への思いやアイデアを動詞で表現すると無印良品の全体像が浮かび上がると考えたのです」
並々ならぬこだわりをもってまとめられた、無印良品の「アーカイブ」。作り手の思いを知ることで普段、なんとなく使っているあの家具や収納グッズたちが、全然違ったふうに見えるかもしれない。
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