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「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略なんです!

 あなたの周りにこんな人はいないだろうか? 突然キレる理不尽な上司、人を小ばかにする傲慢な同僚、いつも無愛想で不機嫌な部下、人を見下し協力し合わないチームメンバー......。じつは、これらの「無礼な人」が仕事も人間関係もダメにする原因だった――。

 昨年(2019年)刊行され10万部のベストセラーとなった『Think CIVILITY――「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』(東洋経済新報社)は、「職場の無礼さ」を研究する著者の20年間の集大成となる一冊。ビジネスに効く! 人間関係も良くなる! 最強の武器となる「礼節」の力を徹底解説している。

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写真は『Think CIVILITY――「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』(東洋経済新報社)の表紙。

 そしてこのたび刊行された本書『まんがでわかる Think CIVILITY――「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』(東洋経済新報社)は、同書の内容を凝縮してまんが化したもの。無礼さが人・職場・企業にどれだけ損害を与えるのか、礼節ある態度が仕事・人生にどれだけ効果をもたらすのか、よりわかりやすく解説している。

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写真は『まんがでわかる Think CIVILITY――「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』(東洋経済新報社)の表紙。

伝説のキャリアウーマンの教え

 主人公・佐々木彩花は29歳。大手ネット広告代理店勤務。営業成績がトップクラスで課長に抜擢される。しかし、無礼な態度をとることがあり、周囲から距離を置かれている。また、理不尽な上司、周りを見下す部下、非協力的なチームメンバーに振り回され、なかなか結果を出せずにいる。最近はジムでのストレス発散が日課。

 そんなある日、彩花はジムで謎のアメリカ人・レイラと出会う。レイラはなんと、ドラマの主人公のモデルとなった伝説のキャリアウーマンだった。仕事でイライラしがちな彩花に対し、「『礼儀正しさ』こそ最強の生存戦略なんです」とレイラは笑顔で言う。

 彩花はレイラの話を聞くうちに、結果を出そうとするほど周りに対して高圧的な態度をとっていたことに気づく。レイラの教えを一つずつ実践し、彩花はだんだんと「礼節」を身につけ、自身とチームの問題を解決していく――。

■目次
 プロローグ 皆を不幸にする無礼な上司
 第1話   礼節は最強の武器になる
 第2話   チームの礼節を高めるメソッド
 第3話   無礼な上間から身を守る方法
 第4話   無礼な人間をどう向き合うか
 エピローグ 誰もが礼節を高めることができる

金銭的損害をもたらすウイルス

 第1話から第4話まで、はじめにまんががあり、その後まんがに出てきたポイントを解説している。特に印象的だった話を2つ紹介しよう。

 1つは、無礼な態度は人に不快な思いをさせるだけでなく「会社に金銭的損害をもたらす」というもの。職場で発生する事故の60~80%はストレスが原因という試算、管理職や幹部は社員間の人間関係の修復、無礼な人間による悪影響への対応のため、職場での時間の13%を奪われるという調査結果を紹介している。

 2つ目は、無礼な言動はそれを見聞きした人間に悪影響を与えるだけでなく、3つ上のフロア、それどころか社内全体に広まることさえあるというもの。「無礼さのウイルス」は人から人へと伝染し、人生を悪い方に導くという。

 「あなたに礼節があれば、仕事も、仕事を離れた人生も必ずうまくいくはずです。そして、あなたが何歳でも、どういう環境にいようと、礼節を高める努力はできます」

 「誹謗中傷や心ない言葉が問題となっている今だからこそ、多くの人の心に響く本になると確信しております」と出版社はコメントしている。「礼儀正しさ」はビジネスシーン限定で必要なスキルではなく、そもそも、人としてのあり方の基本だとわかった。知らず知らずのうちに自分は無礼な人間になっていなかったか......と、本書は自身を振り返るいいきっかけになる。

■プロフィール

星井博文【シナリオ】
 漫画家・漫画原作者。1977年生まれ。2006年ヤングジャンプデビュー後、ビジネス誌、青年誌、歴史本など幅広く原作を担当。『まんがでわかる 地頭力を鍛える』『まんがでわかる LIFE SHIFT』(ともに東洋経済新報社)、『まんがでわかる 伝え方が9割』『まんがでわかる 伝え方が9割[強いコトバ]』(ともにダイヤモンド社)など、著作多数。

maki【作画】
 漫画家。広告漫画やビジネスコミックの作画、書籍イラストなどの実績多数。作画を担当した主なビジネスコミックに『マンガでわかる! 誰とでも15分以上 会話がとぎれない! 話し方』(すばる舎)、『マンガでわかる! 仮説思考』(宝島社)など。

クリスティーン・ポラス【原案】
 ジョージタウン大学マクドノー・スクール・オブ・ビジネス准教授。活気ある職場を作ることを目的として、グーグル、ピクサー、国際連合、世界銀行、国際通貨基金、アメリカ労働省・財務省・司法省・国家安全保障局などで講演やコンサルティング活動を行う。その仕事は、世界中の1500を超えるメディアで取り上げられている。ノースカロライナ大学チャペルヒル校ケナン=フラグラー・ビジネス・スクールで博士号取得。博士号を取得する以前は、スポーツ・マネジメントとマーケティングを行う大手企業IMGに勤務。


 

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