石けん、ハンドジェル、スプレー......春先には、これらの除菌・清潔グッズが店頭から消えたことは記憶に新しい。
新型コロナ終息の見通しが立たない今、石けんやハンドジェルなど多くの清潔グッズを、自分の好みに手作りしてみるのはどうだろう。
『簡単手作り石けん、ハンドジェル、ハンド＆マスクスプレー』（主婦の友社）が、2020年8月26日に発売された。コロナ禍で一気に需要が増えた、石けんやハンドジェルなどの清潔グッズは、実は簡単に手作りできる。さらに、心地よい天然植物の香りを加えれば、心と体のリラックス効果も。本書は、そんなアロマクラフト作りを美しい写真とともに解説する。
掲載しているレシピは、日本を代表するアロマテラピーのブランド「生活の木」が考案した。材料も全国の「生活の木」店舗やオンラインショップで購入できる。
感染対策の基本中の基本といえば、手洗い。いちばん消費する石けんも、手作りのプロセスは実にシンプルだ。グリセリンの石けん素地を電子レンジで溶かし、型に流す。たったこれだけで、作業時間にして30分で完成する。難しいテクニックは必要なく、好みの精油やハーブ、色素を加えて自分好みのものにアレンジできるのも魅力だ。使用する道具の多くは、100円ショップでも手に入る。
たとえば、上の写真は「マリーゴールドとユーカリの石けん」。マリーゴールドのドライハーブと、炎症を鎮めるといわれるラベンダー精油、抗菌やデオドラント成分を含むユーカリ精油を加えた。クチナシ由来の色素でつけた黄金色が美しく、スッキリ爽やかな香りでリフレッシュできる石けんだ。
さらに、かわいらしいアイスキャンディー型の石けんも作れる。基本的な手順は溶かして固めるだけなので、さまざまな形にアレンジが可能だ。このアイスキャンディー石けんの中には白い石けん素地を刻んでナタデココ風のキューブにしたものが入っている。見た目よりずっと簡単に作れるのがおもしろいところ。型は、石けん専用のものでなくとも、100円ショップのシリコン型や紙コップ、牛乳パックでもOK。
本書では、石けん同様、頻繁に使うアルコールハンドジェルの作り方も紹介している。「キサンタンガム」という素材に、無水エタノール、精製水などいくつかの材料を順番通りに混ぜてボトルに入れるだけ。手作りなら香りや使用感も自分好みにできる。
その他、ハンドクリームや入浴剤、アロマキャンドルなど、清潔グッズにとどまらず、幅広いアロマクラフトのレシピが掲載されている。毎日使うものが多いだけに、お気に入りのアイテムを手作りすれば、好きな香りに満たされた生活を送れそうだ。
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