さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ、毎週土曜日18:00~18:57放送)では、番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部がおすすめする本を紹介している。
※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」前回2020年8月8日は「ポストコロナ時代の価値観」をテーマに放送し、編集部からのおすすめの本は『劣化するオッサン社会の処方箋』(山口周 著、光文社)をピックアップ。どんな内容なのかは「今の20代、30代は将来「ゾンビオッサン」になる」を参照。
番組では、クックパッド株式会社のブランディング・編集担当本部長である小竹貴子さんと、『世界のエリートは何故美意識を磨くのか』等の著者である山口周さんに、「価値観の変化」から「生産性の向上方法」について伺った。
山口 今回コロナで、家にいる時間が増えてきていますよね。
60%から80%程度をリモートにすると効率がとても良くなる、という研究結果が出ているようで、週3日から4日ほどが在宅になるわけですが、家の中というのは文化の塊なのです。
音楽をかけたり、ガーデニングにお金を使ったりと、効率的なものにお金を支払うのではなくて、「自分の暮らしを豊かにする身の回りのもの」にお金をかけてくるようになる。いつも作っているお料理に少しの贅沢をプラスしたり、使う材料を少し高価なものにしたりと、効率という価値では測れないものにお金を使っていますね。
小竹 クックパッドでも実際に「節約」と「簡単」という検索キーワードが下がって、「手作り」という検索キーワードが上がったのです。収入が減って厳しい状況になっているとは思うのですが、食事の時間を重要視されていて、豊かなものを築こうとされている傾向が窺えると言えます。
山口 日本の労働生産性が悪いと問題視されていますが、労働市場が健全に機能していないという点も問題だと思っています。
夢中になれる仕事や面白い経営者がいれば、そこに集まってくると思うのです。
夢中なことであれば社会の生産性がもっと上がってくると思っており、そういった人をどうやって増やしていくか、つまらないと感じる部分は捨てて、もう少し「ワガママ」になって自分のやりたいことをやってみるのが日本人には必要で、そのほうが良いのではないかな、と思うのですよね。
入山 若干変わってきましたが、日本の労働環境では、入った会社からは出ない、夢中になれる仕事を見つけても2、3年で人事異動などがあり続けることができない、ということがありますよね。
砂山 皆が皆、ワガママになってしまったらまとまりがなくなってしまい困ってしまうのではないかと思うのですが、そう言った点はどのように思われていますか?
山口 管理など、つまらないことはAIにやらせてしまえば良いのではないかと思いますね。気が進まない仕事をAIが実施することで人が無駄な部分に時間を割く必要もなくなるのではないかと思っています。
そうすることで生産性も、より向上するのではないかと考えています。
次回は、本日、8月22日(土)18時から「もっと漁業が活性化するには」というテーマで放送。
番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部からもおすすすめ書籍をご紹介しますので、詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを!
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?