本を知る。本で知る。

郡山爆発で改めて知りたいメカニズムと事故を防ぐポイント

 福島県郡山市で2020年7月30日午前9時ごろ、建物爆発事故が発生した。
 郡山市のホームページで発表された「緊急情報」では、現場周辺でガスの異臭が発生しているという。いくつかのメディアでは、爆発したのは飲食店で、現場にはプロパンガスのボンベがあった。店舗は爆発により骨組みだけになり、死傷者も出ていると報じられている。

 同日正午現在で、爆発の原因はまだ発表されてはいないが、痛ましい事故は繰り返してほしくない。爆発事故は意外と身近で家庭でも起こり得ることだ。BOOKウォッチ編集部では、改めて爆発のメカニズムや事故を未然に防ぐ術を知っておきたいと考え、以下の3冊をピックアップしてご紹介する。

地球上のあらゆる「爆発」を化学する

画像は、『SUPERサイエンス 爆発の仕組みを化学する』(シーアンドアール研究所・齋藤勝裕 著)
画像は、『SUPERサイエンス 爆発の仕組みを化学する』(シーアンドアール研究所・齋藤勝裕 著)

 自然界で起こる火山、雷などの爆発から、事故に繋がる身近な爆発現象、照明や花火、金属加工など人々の暮らしを守り豊かにする技術といった、地球上のあらゆる爆発を紹介。家庭では天ぷらを揚げているときや電子レンジの調理中にも爆発の危険が潜んでいる。爆発のメカニズムを知ることで事故を未然に防いだり、歴史や化学を知ることができる一冊。

混ぜるな危険は本当だった!?

画像は、『SUPERサイエンス 身近に潜む危ない化学反応』(シーアンドアール研究所・齋藤勝裕 著)
画像は、『SUPERサイエンス 身近に潜む危ない化学反応』(シーアンドアール研究所・齋藤勝裕 著)

 医薬品、栄養剤、洗剤、防虫剤、除草剤など、私たちの暮らしの中にある化学物質を取り上げて、家庭での事故を防ぐために必要な化学の知識をイラスト入りで解説。中には使い方を間違えると火災や有毒物質などの事故に直結するケースもあり、安全に暮らすためのポイントを知ることができる。著者の齋藤勝裕さんは、名古屋工業大学名誉教授。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学で、近著に『「量子化学」のことが一冊でまるごとわかる』(ベレ出版)、『アロマの化学 きほんのき』(フレグランスジャーナル社)などもある。

職場の爆発・火災防止対策を知りたいなら

画像は、『化学物質による爆発・火災を防ぐ』(中央労働災害防止協会編)
画像は、『化学物質による爆発・火災を防ぐ』(中央労働災害防止協会編)

 安全で健康・快適な職場づくりを支援している中央労働災害防止協会(中災防)による本。爆発・火災を防止するために、化学物質管理の基礎知識から爆発・火災のメカニズムまで解説。化学設備を持たない事業場にも対応した爆発・火災防止対策が紹介されている。

 家庭内にある危険について、意外と知らないこともある。確かな知識を得て、身近なところから未然に事故を防ぎたい。


   

実用書の一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?