おいしい!まるでお店の味! しかも美肌に役立つとは一石二鳥。青春出版社から発売されているレシピ本『管理栄養士が教える 美肌スープ』を記者が見て作り、試食した感想だ。
著者は、クリニックで管理栄養士として働く傍ら、日本抗加齢医学会指導士として食事からのアンチエイジングを提唱している森由香子さん。とある取材を受けていたときのこと、年齢を聞かれて正直に答えたら「美肌のためにいったい何をしているのですか?」と聞かれたそう。森さん自身、美肌の持ち主だ。そこで思い当たったのは「週末のスープ作り」だったとか。本書には、肌トラブルを体の中から改善する19品の「美肌スープ」が紹介されている。
「吹き出物が気になるとき」、「肌荒れが気になるとき」、「シミ、そばかすが気になるとき」、「肌のくすみ、血色が気になるとき」など肌トラブル別にスープレシピがならび、それぞれに食材に含まれる栄養素の解説と、なぜおすすめなのかが分かりやすく書かれている。
レシピは5日分と、作ったその日に食べきれる2人分の分量が併記されていて、作る量も加減できる。
記者(40代・女性)も週末に作ってみた。「肌のくすみ、血色が気になるとき」の項目から「顔色・血行がよくなる『牛肉とあさりのトマトスープ』」を選んだ。本書によると、女性の顔色が優れない最大の原因は貧血だそう。貧血解消には鉄だけでなく銅も必要で、両方の成分を含んだあさりを使ったのがポイントだ。牛肉の赤身には亜鉛や銅が含まれている。いつも健康診断で貧血にチェックが入ってしまう記者にぴったりのメニューなのだ。
詳細な手順は本書を見てほしいが、材料は、牛もも肉、玉ねぎ、にんじん、ズッキーニ、マッシュルーム、あさりの水煮缶、赤ワイン、にんにく、しょうが、トマトの水煮缶など。まず、鍋ににんにくとしょうがを入れ、オリーブオイルであたためてから、牛肉と玉ねぎ、ワインを加えて炒める。そしてほかの材料を順に入れて煮る。味付けはブイヨン、ケチャップ、ウスターソースなどを使う。
最後にオレガノを入れ、粉チーズや塩、こしょうで味を整えれば完成だ。赤ワインやオレガノの香りがよく、粉チーズのコクもあって本当においしい。自粛生活が続き、外食したいストレスが溜まっていたのが、ふと和らいだ気がした。
でも、どんなにおいしくても5日分だと飽きそう......と思っていたら、ページの後半にアレンジレシピも載っていた。そのアイデアを参考に、翌日はドミグラスソースを加えてシチューに変身! もちろんおいしくて、パンもシチューもおかわりしてしまった。本書には19品のレシピがあるが、それぞれアレンジができるので、倍以上のおいしさが楽しめる。
森さんは本書の中で、次のようにコメントしている。
「栄養バランスのとれた食事こそが、若さと美しさを保つための第一歩!」
「『今日の食事が5年後の肌の状態を決める』と言っても、決して言い過ぎではありません」
時間に余裕のある休日や料理スイッチが入ったときに、たっぷり作りおきをしておく習慣を身につけたい。
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