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遊んでるわけじゃない! 企業SNSの「中の人」ってどこまでが「キャラ」なの?

「お客様の中で『あずきバー』作りがちな方、いらっしゃいませんかー」
「傘が行方不明になるみんなー!! 『テプラ』貼ってね」
「タニタのくせにお酒を飲んでいいの?って思うかもしれないけれど、適量なら何の問題もないれす」

 いずれも、大手企業の「公式SNS」に投稿された、「中の人」の呟きだ。いわゆる一般的な「広報」と聞いてイメージする姿とは、かなり毛色が違うように感じる人も多いかもしれない。ある意味でカジュアルというか、どこか人間くささを感じるようなこれらのアカウントのキャラクターは、はたして意図的に作られているのか、それとも担当者本人のキャラクターそのものなのだろうか?

画像は、『自由すぎる 公式SNS「中の人」が明かす 企業ファンのつくり方』(日経BP)
画像は、『自由すぎる 公式SNS「中の人」が明かす 企業ファンのつくり方』(日経BP)

『自由すぎる 公式SNS「中の人」が明かす 企業ファンのつくり方』(日経BP)は、タニタ、井村屋、キングジムなど大手企業6社の公式SNS担当者が、それぞれ、自身のノウハウや企業ファンに関する考え方などを語っている1冊だ。

 本書は、新市場を創る人のデジタル戦略メディア「日経クロストレンド」で2019年6月から連載された、「『中の人』が語る 人気SNSのつくり方」をもとに、座談会やアンケートを加筆して刊行された。

「フォロワー数は追わない!」と断言するタニタや、「センスもいらない!」と豪語する井村屋など、各社の個性的な持論が展開される。

 6社それぞれの「企業SNS」論考に続く第2章では、「企業が愛されるために『中の人』がしていること」をテーマに、各社の担当者6人と『ファンベース』(筑摩書房)の著者・佐藤尚之さんとで行われた座談会の様子がレポートされている。もともとは2020年3月に対面での座談会が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響でウェブ会議アプリ「ZOOM」によるオンライン座談会になったそう。

 1冊を通して読むことで、6社のアカウントが愛される理由が感じ取れる。現在、実際にSNSの企業アカウントを担当している人だけでなく、一般ユーザーとしてSNSを使っている人も、興味深い内容が多いのではないだろうか。


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