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外出自粛のイライラに「おこりたくなったら やってみて!」

 「すごく腹が立つ!」そんな気持ちを自力で静める呼吸法が絵本になっている。主婦の友社が発行する『おこりたくなったら やってみて!』(オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ 著)だ。

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『おこりたくなったら やってみて!』(主婦の友社)

 フランス発の絵本で、世界75カ国で翻訳されている人気作。ユニコーンの子ども"ガストン"と一緒に呼吸法を学ぶことで、イライラした気持ちを子ども自身で手放せるようにする内容だ。

 以下の2枚の画像は『おこりたくなったら やってみて!』(主婦の友社)より。

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 呼吸法を紹介した動画もある。まず、目をつぶって、頭の中の大きな雲のことを考えてから、鼻から大きく息を吸いおなかを膨らませる。手はげんこつにして、体に沿って下に伸ばす。息をとめて肩を上下に2、3回すばやく動かして頭の雲の中におこった気持ちを閉じ込める。その後、肩と手の力を抜いて口から息を吐き出す。この呼吸法を3回繰り返す。

 子ども向けの本だが、大人にも人気で以下のような声が寄せられている。

「どうしても子どもにキレてしまう私がまず読みたい」
「感情の抑えが効かなくなってきた自分たち祖父母世代にこそ必要」
「アンガーマネジメントの本は読む気がしないが、絵本ならとっつきやすい」

 本書は、2020年5月16日に放送された教育バラエティ番組「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)で、「外出自粛のストレスでイライラした気分がスッキリする魔法の絵本!」として紹介された。

 本書のシリーズに『かなしくなったら やってみて!』、『こわくなったら やってみて!』(ともに、主婦の友社)があり、シリーズ累計発行部数は9万3,000部にもなる。

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画像は「ガストンの呼吸セラピー絵本」シリーズの3冊

 コロナウイルスによる外出自粛が続き、そのストレスからちょっとしたことでもイライラして子どもを叱る回数が増えたという人も多いのでは。親の不安が子どもに伝わり、「こわい」「かなしい」という気持ちを抱える子どもたちもいるだろう。大人も子どももお互いストレスを抱えやすい今、読んでおきたい絵本だ。


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