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肩こり・腰痛のない状態を思い出せない人は「胸ひらき」を試してみて

 デスクワーク中やスマホを見ている時、家事をしている時でさえも、前傾姿勢になっていることが多い。もはや肩こりや腰痛のない状態がどんな感じだったかさえ忘れてしまった......。

 何とかしたいけれど、忙しいし、コロナで今それどころじゃないし。そんな女性には、理学療法士の田舎中(たやなか)真由美さんの著書、『胸ひらきで調子のいい自分がずっと続く』(主婦の友インフォス)をおすすめしたい。姿勢の悪さから生じる肩こりや腰痛の悩みには、「胸をひらく」といいらしい。

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画像は、『胸ひらきで調子のいい自分がずっと続く』(主婦の友インフォス)

 田舎中さんは、24年のキャリアを持つ理学療法士。腰や骨盤周りの痛み、産後の骨盤周りの痛みや尿漏れなど女性特有の問題が専門で、これまでに1万5千人ものリハビリ患者の体を変えてきたという。

 そんな田舎中さんが、臨床の現場で着目したのが「胸のゆがみ」だ。胸のゆがみを整えることで、患者の症状が改善される例を数多く見てきたことから、「胸ひらき」のポーズを考案した。

 表紙にあるように「たった3ポーズ」で効果を得られるのか半信半疑だが、91歳のおばあちゃんが、「胸ひらき」を続けることで、スクワットができるようになったという。どんな体操も続けられなければ効果は得られない。「胸ひらき」は、むしろ3ポーズしかないことが、続けやすさのポイントなのだろう。

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画像は、『胸ひらきで調子のいい自分がずっと続く』(主婦の友インフォス)

 本書では、「胸ひらき」ポーズでどのくらい体に変化があるのか、担当編集者が検証している。

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画像は、『胸ひらきで調子のいい自分がずっと続く』(主婦の友インフォス)

 たった1回で前屈が深まり、背中をうしろにそらしやすくなったという。毎日続ければ、ゆがみのないしなやかな体になれそうだ。

 ポイントは呼吸法。つぶれたり、ゆがんだりした胸を広げるイメージで、くり返し呼吸することで、体の内側からも筋肉を伸ばす。詳しいやり方は本書でチェックしてほしい。

 ふと、ラジオ体操の「喜びに胸をひらけ」というフレーズを思い出した。前かがみで縮こまっていると気持ちもうつうつとしてくる。意識して胸をひらき、大きく息を吸い込もう。


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