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学校給食に虫ごはんはアリ? 虫グルメを真面目に考えた図鑑

 暖かくなり、虫たちも活発になる季節がやってきた。だからというわけではないと思うが、小学生向けの図鑑「ホントに食べる? 世界をすくう虫のすべて」が教育系の老舗出版社、新興出版社啓林館から2020年4月2日に発売された。

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写真は、『ホントに食べる? 世界をすくう虫のすべて』(新興出版社啓林館)より

 世界の食糧不足改善や温室効果ガス軽減のために、いま食料としての虫が注目されている。近年、日本でも虫をつかった食品が発売されたり、昆虫食レストランができたりして話題になっている。

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写真は、「ホントに食べる? 世界をすくう虫のすべて」(新興出版社啓林館)より

 本書では、私たちが肉や魚を食べるのと同じように、虫をごはんとして食べる日がもうすぐそこまで来ているとして、虫をおいしく食べることがどんな未来をもたらしてくれるのかを予想。

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写真は、「ホントに食べる? 世界をすくう虫のすべて」(新興出版社啓林館)より

 さらに、ベトナムや韓国で食べられているカイコのさなぎ料理や、日本のハチノコなど世界の伝統的な虫グルメの紹介や、セミやコオロギ、バッタなど身近な虫をつかまえ、調理して食べる方法が解説されている。以下の2枚の写真は、「ホントに食べる? 世界をすくう虫のすべて」(新興出版社啓林館)より。コオロギカレー、セミのチリソース、オオスズメバチの串揚げをはじめとする虫料理の例が紹介されている。アブラゼミは味も食感もほぼエビだそう。

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 また、将来、虫ごはんが学校給食になることをめざす研究も進められているとし、栄養士が考えた虫ごはん給食をつくったページもある。

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写真は、「ホントに食べる? 世界をすくう虫のすべて」(新興出版社啓林館)より

 本書の監修は、昆虫料理研究家でNPO法人食用昆虫科学研究会理事の内山昭一さん。主な著書に『昆虫食入門』(平凡社新書)、『食の常識革命! 昆虫を食べてわかったこと』(サイゾー)、共著に『人生が変わる! 特選 昆虫料理50』(山と渓谷社)、監修に『食べられる虫ハンドブック』(自由国民社)などがある。


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