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「福島には世界に誇れる、素晴らしいバラ園があった」

 世界文化社は、米国人ジャーナリスト、マヤ・ムーア氏が、東日本大震災の陰で起きた「双葉ばら園」の悲劇を、美しいバラの写真と共に綴ったフォトエッセイ『The Rose Garden of Fukushima 失われた福島のバラ園』を2020年2月21日(金)に刊行する。

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写真は『The Rose Garden of Fukushima 失われた福島のバラ園』(世界文化社)

 広大な敷地に750種類のバラが咲き誇り、年間5万人の来園者に愛された福島県「双葉ばら園」。福島県双葉町にあり、放射能汚染で充満している地域のほぼ中心にある。海から8キロのバラ園は、津波の被害からは逃れられても、目に見えぬ放射能汚染からは、免れることができなかった。ほぼ50年にも及んで愛情こめて育て上げた「双葉ばら園」は、 3月のあの悲劇の日以来、突然、その存在価値を奪われた。

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写真は2011年3 月11日以降その姿を変えてしまった花園(同書より)

 本書には、かつての瑞々しい美しさを伝える写真と、2011年3 月11日以降その姿を変えてしまった花園の写真と共に、「双葉ばら園」園主の岡田勝秀さんの開園から3.11、そして今に至る物語が綴られている。

 著者のマヤ・ムーア氏は「双葉ばら園」の写真展をテレビで知ったとき、「この話を世界に伝えたい!」「福島県で失われたばら園の物語は、国境を超え、人種を超え、さまざまな感情を共有できると直感した」と語る。日本語版には脚本家・倉本聰氏が寄稿している。

2014年刊行の英語版は世界バラ会連合世界バラ会議2018優秀文学賞を受賞。本書は待望の日本語版。

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