陸上競技の駅伝やマラソン選手が愛用し、好記録が続出しているナイキの厚底シューズが使用禁止になるのではないかと海外メディアが報じて大騒ぎになっている。
このシューズの正式名称は「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4% フライニット」。特徴は、平坦なコースを走っているのに、まるでゆるい坂道を下っているような感覚になるということだという。
BOOKウォッチではこのシューズについて書かれた『ナイキシューズ革命――"厚底"が世界にかけた魔法』(ポプラ社)を紹介済みだ。「売り出したとたん、売り切れになる」という。今年の箱根駅伝でも大半の選手が使用していた。
著者の酒井政人さんは箱根駅伝にも出たことがあるスポーツライター。本書ではナイキにも取材している。製造では徹底した「秘密管理」が行われているという。新素材でカーボンを包むという構造が適法かどうかについても本書ですでに言及されている。