菱垣廻船の水主だった父が行方知れずになり、神田花房町にある居酒屋「ともえ」で働くこととなった〝なずな〟は14歳。
器量よしでぴりっとした女将(おかみ)のお蔦と、腕の立つ板前の寛助、ふたりの役に立ちたいなずなは、酒の燗をうまくつける工夫をしようと思い立つ。
だが、お客のことに首を突っ込んでしまい、思わぬ騒動に...。
あんこう鍋に、鯔(ぼら)のへそ焼き、アサリのつくだ煮入りの卵焼き。旬の食材を使った絶品料理を出す居酒屋には、身分を超えてさまざまなお客が肩を並べ、気軽に言葉を交わす。主人公のなずなは彼らとの出会いを通じて、大人の事情を知り、時には予想外のトラブルに巻き込まれながらも、人として、「ともえ」のかんばん娘として成長していく。
『春はそこまで 風待ち小路の人々』で直木賞候補となった著者がつづる、心の芯まであったまる絶品時代小説!
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
記事一覧 公式サイト当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?