1921(大正10)年、皇太子(のちの昭和天皇)が、皇室史上初めて欧州を訪問された。この際、御召艦「香取(かとり)」艦長として、その大役を果たしたのが、沖縄出身提督、漢那憲和(かんな・けんわ)である。時流や大衆に迎合しなかった軍人、政治家の足跡を描く一冊。
学生時代には、ワンマン校長を排斥するストライキ起こし、県知事を感服させるなど、まさに異端で常に自らの信念をt貫き通した。帝国海軍時代は「航海術の権威」とうたわれ、退役後は沖縄県選出の国会議員として、祖国に寄り添い続けた。
海軍大学校教官時代の教え子には、のちの連合艦隊司令長官、山本五十六もいた。
著者の恵氏は「今の沖縄はおかしな方向に向かっているが、『こんな立派な人もいたのだ』と知ってもらいたい」と語った。
埋もれた戦前史を蘇らせる貴重な書だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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