『サザエさん』の波平さんは54歳の設定らしい。50代といえば、かつては会社員人生の最終コーナーだった。ところが最近は、「誰もが70歳まで働く時代」などといわれる。書名に「逆転」とあるが、社内の出世レースで逆転ということではない。「どうせ70歳まで働くのであれば、第2の職業人生では本当にやりたい仕事をやろう」という意味だ。
問題はそれをどう実現するか。「今の会社からさっさと飛び出せ」と尻をたたかれるかと思いきや、「まだ辞めてはいけない 。今いる会社でやっておくべきことがある」という。そして本書では、「一か八かの早期退職」でも「定年までじっと我慢」でもない〝第3の道〟をすすめる。著者は、40台前半でリクルートを辞め独立するも、「700通の挨拶状を送るも反応ゼロ」「仕事の依頼がなく公園で途方に暮れる」といった挫折を味わう。そこからいかに立ち直ったかをつづった後半が、一番の読みどころだ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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