「やる気が1ミリも起きない仕事」を「まるで機械になったかのように」こなすだけの「冴えないOL」。月収20万円。満員電車のつり革にぶら下がり、「どうして私の人生こうなった......？」と思いながら生きていた――。
そんな元ダメダメOLが、現在は楽しく自由に働いて週休4日・年収3000万円・年商5000万円。フリマアプリ「メルカリ」を使った起業スクールを運営している――。
なんとも輝かしい人生の大逆転。しかし、これはわずか4年ほどで一人の女性に起きた出来事だという。
フリーライフスタイリスト・梅野あやかさんの著書『お金も恋も幸せも全部手に入れる生き方』（秀和システム）は、「なりたい自分」になる方法、「わがままな夢」をすべて叶える方法を伝授している。
「超平凡な冴えない私ができたんだから、あなたにもできます！」
「さぁ、私と一緒に今までの人生『逆転』していきませんか？」
梅野さんは、1985年大阪府生まれ。同志社大学卒業。元IT関係OL。2016年1月メルカリでの副業を始め、1か月目から25万円の利益、3か月後には月収100万円となり起業。その後「普通のOLがメルカリで25万円稼げた！」ノウハウを配信するYouTubeがヒット。85万再生。セミナー講師として4年間で2000名に「自分らしく生きる方法」を伝授。「ウメカリスクール」主宰。現在は法人化。
「家。会社。スーパーマーケットの往復。たまの女子会でグチ大会。納得いかない日々の繰り返し」......。結婚もしていない、仕事もおもしろくない、生きがいもない、プライベートも充実していない「ないないづくし」......。では、梅野さんはなにをきっかけにそこから抜け出し、大逆転を果たしたのだろうか？
本書は6章構成。起業ストーリーから、成功するための心構え、ビジネスを始めるためのファーストステップ、ビジネスで学んだ要素を恋愛にフル活用する方法までを伝授。「稼ぐぞ！」「キラキラするぞ！」と読者を鼓舞する、気合いに満ちた内容となっている。
第0章 モンモンとしている「現実（いま）」を、1秒で切り抜ける！
第1章 誰もが自由に働けて、楽しく暮らせる時代が来た
第2章 「なりたい自分」になって全部を手に入れよう
第3章 「稼ぐマインド」で自由（フリー）＆幸せ（ハッピー）な人生（ライフ）を送る
第4章 ビジネスの第一歩を、最高の形で踏み出す方法
第5章 「恋するマインド」がビジネスも人生も豊かにする
梅野さんは28歳ごろ、婚活をスタート。婚活中に親しくなったある男性は、自身でビジネスを展開し、年収1000万円以上を稼いでいた。最初「こういう人と結婚すれば幸せなのかな～」と考えたが、彼の話を聞くうちに「結婚して玉の輿を狙うよりも、自分が稼げる人になればいいんだ！」と「マインドチェンジ」が起きたという。悩んだ末、高額な入会金を払って「起業塾」に飛び込み、「今までとはまったく違う『世界』に来た感覚」を味わうこととなる。
しかし、最初は失敗ばかり。客からクレームを受ける、商品が売れない、セミナーを開いたものの大失敗で赤っ恥をかくなどは日常茶飯事だった。それでも続けられたのは「絶対に稼ぐんだ！」「絶対に望む生活を手に入れる！」という素直な想いを持っていたから、としている。
他にも成功のコツを並べているが、特に強調しているのが「資格よりもスキルよりも『TTP』のほうが大切」。梅野さんがまず実行したのは「成功者を真似すること」「徹底的にパクる（TTP）こと」。これはビジネスでは昔からよく用いられる手法という。
インプットや真似をするときの注意点として、絶対に「自分の考えを入れない」「勝手にアレンジを加えない」こと、としている。メルカリの副業を始めたころ、商品を輸入販売する際に先生の教えに反して自己判断で仕入れたことがあったが、結果まったく売れなかった、と失敗談を披露している。
「起業初心者の成功のコツは、繰り返しますが、とにかく『真似すること』に尽きます」
男性起業家は何人か思い浮かぶが、女性起業家はあまり思い浮かばない。実際、男性の割合が高いようだ。しかし、梅野さんは「SNSやスマホで、ビジネスチャンスをいつでも手にできる現代では、男性より女性のほうが、圧倒的にビジネスに向いている」「女性こそ起業するべき！」「女性は絶対ビジネスをやるべき！」と考えている。なるほど、と思った理由を挙げると......
「ママになっても自宅で仕事ができるので、子どもとの時間を取れる」
「今回のコロナ禍のような異常事態が起きても、オンライン事業であれば、その影響も最小限に抑えられる」
子どもが急に熱を出しても対応できること、学校行事に出席できることを仕事選びの基準にしている人もいるだろう。また、今回のコロナ禍によって予期せぬ出来事は現実に起こるのだと痛感し、夫が収入減になっても自分で稼いでなんとかしよう、在宅でもできる仕事がいいなど、仕事観が変わった人も多いのではないだろうか。女性の働き方の選択肢として、起業が今後定着していくかもしれない。
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