「ほめる」子育てから、「強みを伸ばす」子育てへ。
英語教育プログラムを手がける船津徹さんの著書『「強み」を生み出す育て方』(ダイヤモンド社)が、2023年12月6日に発売された。
船津さんいわく、子育てのゴールとは「子どもが"自分の強み"を見つけて、人生を自分で選択できるようにすること」。何でも手放しにほめる子育てでは、親から経済的に自立できない場合が多い。重要なのは、子どもの強みを見極め、具体的にほめることだという。
本書では、5つの気質と5つの才能をかけ合わせた25タイプごとに、向いている習い事を紹介している。
〈5つの気質〉
・天才(個性的)
・研究者(好奇心旺盛)
・商人(自立心旺盛)
・パフォーマー(社交的)
・共感者(協調的)
〈5つの才能〉
・STEM(科学・技術・工学・数学)的才能
・言語/博物学的才能
・運動的才能
・音楽的才能
・アート的才能
たとえば、運動の才能がある子でも、天才・研究者タイプは陸上競技などの個人競技、自立心の強い商人タイプはテニスなど一対一の競争、社交的なパフォーマータイプはサッカーなどのチーム競争、協調性の高い共感者タイプは体操など表現の要素がある競技が向いている。強みを伸ばせる、ベストマッチの習い事を見つけたい。
習い事だけでなく、気質タイプ別の学力の伸ばし方、学校・職業の選び方も解説。さらに、子どもの自己肯定感が低いなら寝室に「子どもの写真」と「家族の写真」を飾る、優柔不断なら「失敗」を経験させるなど、子育ての悩みへの対応法も紹介している。子どもの自立をうながす、具体的なメソッドがわかる一冊だ。
■目次
第1章 子どもの「強み」を見極めよう
第2章 子どもにベストマッチの習い事を探そう!
第3章 子どもの「やる気」を引き出す方法
第4章 学業と習い事を両立させる秘訣
第5章 天才気質を伸ばすカギは「家庭」にある
第6章 研究者気質を伸ばすカギは「探究心」
第7章 商人気質は「競争心」「お金教育」がカギ!
第8章 パフォーマー気質は「行動力」で伸びる!
第9章 共感者気質は「コミュ力」で伸びる!
■船津徹さんプロフィール
ふなつ・とおる/1966年福岡県生まれ。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育会社に勤務。その後独立し、米ハワイ州に移住。2001年ホノルルにTLC for Kidsを設立。世界で活躍できるグローバル人材を育てるための英語教育プログラム「TLCフォニックス」を開発。同プログラムは全米25万人の教師が加盟する「OpenEd」で第2位にランクイン。25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成。同校の卒業生の多くがハーバード大学、イェール大学、コロンビア大学、ペンシルバニア大学、東京大学など世界トップ大学へ進学しグローバルに活躍している。著書に『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)『すべての子どもは天才になれる、親(あなた)の行動で。』(ダイヤモンド社)などがある。
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