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スマホのかわりに"ほっこり"を。眠れない夜に読みたい本3選【お悩み解決BOOKコンシェルジュ 7】

BOOK HOTEL 神保町

BOOK HOTEL 神保町

泣きたい夜の甘味処

 毎晩なかなか寝付けない。ベッドに入るとぐるぐる考え事をしてしまう。眠りが浅くて疲れが取れない......。こんなふうに、眠りに悩んでいる方も多いのでは。

 東京都神田の「BOOK HOTEL神保町」がおこなっている、相談に本で答えるサービス「ブックカウンセリング」にも、こんなお悩みがたくさん寄せられているそうです。

【お悩み】
最近ぐっすり眠れていません。ゆっくり休む手助けになる本はありますか?

 難しい本を読んで眠たくなるのを狙う......という手もありますが、心を落ち着けて、ゆっくりと安眠に導いてくれる本はいかがでしょうか。BOOK HOTEL神保町のスタッフ3名が、眠れない夜に読んでほしい本を紹介してくれました。

お腹と心を満たしてもらおう

『泣きたい夜の甘味処』
中山有香里 著(KADOKAWA)

『泣きたい夜の甘味処』

▼あらすじ
 今日も一日頑張った。疲れ切ったからだを引きずって、とぼとぼと歩く帰り道。ふと顔をあげると、そこにはひっそりと佇む一軒のお店がありました。熊と鮭が営むちょっと不思議な甘味処。今宵も、心にモヤモヤを抱えた人々が、泣き場所を求めてやってきます。

▼選書理由
 泣きたい夜、みなさんも経験したことがあるのではないでしょうか。仕事でのミス、将来への不安、人間関係のいざこざ。毎日生活するだけで、からだはクタクタ。布団に入って目を閉じても、まぶたの裏に悩み事が浮かんできて、なかなか寝付くことができない。
 この作品には、私たちと同じように、さまざまな思いを抱えた人たちが登場します。どのお話もあたたかく、優しい気持ちになれる物語。甘いものを食べて元気になっていく彼らを見ているうちに、お腹も心も満たされた気持ちになります。それぞれが短めのお話なので、おやすみ前の読書タイムにもぴったりです。
 心のモヤモヤを涙と一緒に流し切ったら、すぐに布団に入りましょう。明日、本に出てきた甘いものでも食べようかな、などと考えるうちに、きっと深い眠りについているはずです。

(担当:内田)

言葉の魔法に溢れた一冊

『絵のない絵本』
ハンス・クリスチャン・アンデルセン 著(新潮文庫)

『絵のない絵本』

▼あらすじ
 誰もが知る童話作家アンデルセン。「旅することは生きること」と語ったほど、生涯多くの旅を楽しみました。そんな自身の旅行のエピソードと空想を基に描かれたのが本書です。登場人物は画家である私と月。月は見てきた古今東西、様々な世界の片隅の様子を、33回の夜に渡り、私に語ります。その語り口による描写は、ディテールまで美しく、読むものの頭の中に自然と絵が描かれていきます。
 「さあ、わたしの話すことを、絵におかきなさい」。33の世界の片隅への小旅行が始まります!

▼選書理由
 飽きて眠くなる本は避けたい。安眠とは何かという問いから、夢心地のまま眠りに入っていくほど、幸せな眠りはないのではないかと考え、アンデルセンの世界観の描写が美しい『絵のない絵本』を選びました。この本に触れたあと、月を見上げると、自分にも何か語りかけてくれるのではないかとも期待してしまいます。1話は長くても5ページと、就寝前の読書、そして読書のリハビリにもおすすめです。毎晩寝る前にページをめくると、物語がそのまま夢に現れるかもしれません。そんな贅沢な1ヶ月を過ごされてはいかがでしょうか。
 アンデルセン? 童話なんて子どもが読むものでしょ? いえ、『絵のない絵本』は、現実と夢の境界に私たちを誘う、言葉の魔法に溢れた一冊です。

(担当:今井)

1日の終わりに"ほっこり"いかがですか?

『思わず考えちゃう』
ヨシタケシンスケ 著(新潮社)

『思わず考えちゃう』

▼あらすじ
人気絵本作家、ヨシタケシンスケさんのエッセイ。著者が日常の中で「思わず考えちゃう」些細なことをゆるカワなイラストと一緒に楽しめます。読後は「なんだか明日は、いつもより少しだけ頑張れそう♪」そんな風に思える一冊です。

▼選書理由
 眠れない夜、無理して寝ようとすると逆に目が冴えてしまう......。無意識にスマホに手が伸びかけるけれど、今日はガマン。かわりに、本を夜のお供にしてみてはいかがでしょうか。
 『思わず考えちゃう』というタイトルから「寝る前はむずかしいこと、考えたくない!」と思われる方、大丈夫です。「あ~たしかに、こういうことあるよね~」と共感する内容が多く、肩の力を抜いて読めちゃいます。例えば「時計の短針が7時を指している時って、くつしたの形に似ている」とヨシタケさんは感じるそうです。「だからどうしたの?」と言われればそれまでなんですが(笑)、思わずクスッとなるような可愛らしいエピソードが多く、不思議なおもちゃ箱を眺めているような気分になります。
 何かと悩みがつきない、この世の中。思い通りにいかないときは、ヨシタケさんと同じように「明日やるよ。すごくやるよ」と心のなかで小さく呟いてみましょう。ほんの少しだけ気持ちが楽になる気がしますよ。

(担当:赤塚)

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 読者投稿フォームから、お悩みの具体的な内容(500文字程度~)、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいたお悩みを編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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  • 書名 泣きたい夜の甘味処
  • 監修・編集・著者名中山 有香里 著
  • 出版社名KADOKAWA
  • 出版年月日2022年1月28日
  • 定価1,210円(税込)
  • 判型・ページ数A5判・176ページ
  • ISBN9784046807540

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