1匹の猫の中には、歴史・科学・文化が詰まっている。猫にまつわる151のトリビアを集めた『教養としての猫 思わず人に話したくなる猫知識151』(西東社)が、2023年11月14日に発売される。
本書は、猫の起源、猫の知能、猫と人の関係など、人に話したくなるトリビアをオールカラーで紹介している。
猫の起源についての話題を見てみよう。現在ペット界で人気を二分する猫と犬は、同じ祖先から生まれている。その祖先とは、5000万年以上前の生き物・ミアキス。体長20~30cmほどのイタチに似た動物で、猫と犬だけでなく、クマ、アシカなど、すべての肉食動物の始まりだ。
ミアキスから枝分かれしていった系統のうち、ネコ科の祖先となったのがプロアイルルスという種。そこからプセウダエルルスという種が生まれ、さまざまなネコ科動物になっていった。
イエネコの直接の祖先は、現在でもアフリカやアジアに生息しているリビアヤマネコだ。何万年ものあいだ砂漠に生息していたが、人が農耕を始めたことで、農作物に集まるネズミを狙って人のそばで暮らすようになった。人にとってもネズミを駆除してくれるありがたい存在なので、かわいがられるようになった。
猫の行動についてのトリビアも収録されている。たとえば、猫の寝姿から警戒心の強さがわかるという。警戒しているかどうかを見分ける主なポイントは、「頭の高さ」と「足裏が地面についているか」だ。
警戒心ゼロの寝姿はもちろん、おなかをさらけ出して大の字で寝ている状態だ。ぺったりと寝転がっていても、うつぶせで前足の裏が地面についていたり、頭を何かの上に乗せていたりすると、少し警戒している可能性がある。
前足を体の下にしまう「香箱座り」で寝ている時は、頭の位置が高いため警戒心は高め。ただ、前足の裏が地面についていないので、そのぶんリラックスもしている。前足の裏を地面につける「スフィンクス座り」は、香箱座りよりも警戒度が高い。
このほか、「流体力学的にいえば〈猫は個体かつ液体〉」「盲目の猫のヒゲは太くて長い」「クローンを作っても同じ毛柄になるとは限らない」「古代エジプトは猫のためにほろんだ」など、愛猫家なら知りたくてたまらない話題が収録されている。
Amazonと楽天ブックスでは、本書の先着購入特典として、nananaさんの猫のイラストを使用したしおりがもらえる。2種のうちランダムで1枚がついてくる。
〈著者プロフィール〉
■監修:山本宗伸さん
やまもと・そうしん/獣医師。猫専門病院Tokyo Cat Specialists院長。国際猫医学会ISFM、日本猫医学会JSFM所属。ブログ「nekopedia」で猫の健康や習性に関する解説を発信している。飼い猫3匹。
■著:富田園子さん
とみた・そのこ/日本動物科学研究所会員。著書に『ねこ色、ねこ模様。』(ナツメ社)、『猫を飼う前に読む本』(誠文堂新光社)、執筆に『ねこほん』(西東社)、『野良猫の拾い方』(大泉書店)ほか多数。飼い猫7匹。
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