「般若心経 現代語訳 Rapしてみた」をYouTubeで公開し、TikTokでは仏教の教えやお経の解説をして悩み相談を展開することで、多くの若者から人気の曹洞宗雲門寺の僧侶ラッパー「ふるたに」さんこと、古溪光大さん。このたび、著書が発売されることになった。
ファンタジー小説に救いを求めた子ども時代や出家して仏教で生きることを決めた話など、半生が綴られる。
さらに、SNSや動画でも人気の、人生相談への回答も収録されている。
2023年8月2日発売の『君と僕と諸行無常と。Tiktok僧侶の幸福論』(徳間書店)。
本書の内容を一部紹介していく。
元々はお坊さんになんてなりたくなかったという。物心ついた時から、出自に疑問があり、中学受験は全滅。小学生の卒業文集には夢を書くことができなかった。
憧れのサラリーマンになり、成功哲学書を読み漁る日々。たどり着いたのは、仏教の「利他の心」だった。
また、般若心経現代語訳ラップがバズり、ふるたにさんの人生が大きく変わる。
第2章「縁起」では、永平寺の修行で得た悟りが綴られる。すべての出会いは均しく尊く、尊敬する者同士の中で縁起が深まっていく。
人生は一切皆苦で、つらいのがデフォルトだという。それに、「わかってもらえないのは当然」と考えると、ラクになれそうだ。
仏教の考え方を学ぶとなると大変なイメージだが、ふるたにさんが発信するわかりやすく言い換えた教えは頭に入りやすい。
日々の中でつい自分と他人を比べてしまったり、嫌われていないか気にしてしまったりして、心が落ち着かなくなる。そんなときにこそ手に取りたい1冊だ。
■古溪光大さんプロフィール
ふるたに・こうだい/1994年、龍我山雲門寺の後継ぎとして生まれる。
中央大学経済学部卒業後、帝人株式会社入社。ヘルスケア部門にて4年間勤務した後、退職。2021年2月より1年3ヶ月間、大本山永平寺にて修行生活を送る。
帰山後、「仏教をもっと身近に感じてもらいたい」との思いから、TikTokに仏教や人生について語る動画の投稿を開始したところ、幅広い層から支持を受け話題に。半年足らずで8万以上のフォロワーが集まり、その数を増やし続けている。活動の一環として制作した「般若心経 現代語訳 Rapしてみた」は、YouTubeにて10万回再生を突破。
現在のビジョンは「僧侶が個性や才能をいかせる仕事と寺院運営を両立できる世界をつくる」こと。
僧侶、TikToker、ラッパー、起業家として、既存の枠にとらわれることなく仏教界に新しい風を吹き込もうと日々活動中。
【公式サイト】https://www.furutanikodai.com/
【TikTok】https://www.tiktok.com/@furutani_kodai
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