普通じゃなくても大丈夫　少数派10代に向けた「ニューロダイバーシティ」の本

2023/8/ 4

フツウと違う少数派のキミへ

自分はみんなと「ちがう」？
いろんな「苦手」がある自分は、どうやって「強み」を見つけたらいい？

　2023年8月1日、鈴木慶太さんの新著『フツウと違う少数派のキミへ　ニューロダイバーシティのすすめ』（合同出版）が発売された。

　本書は、「周囲と違う自分」「普通じゃない自分」に悩む10代に向けて、発達の凹凸がある人向けの就労支援事業や、放課後デイサービス事業を行う株式会社Kaienが、凹凸がありながらもこの社会で自分らしく生きていくための"サバイバルのコツ"を、ストーリー漫画と図解でわかりやすく伝えたもの。

　本書の最も大きなキーワードは、一人ひとりの発達の多様さを、顔や声の違いと同じように尊重していく「ニューロダイバーシティ」。この考え方を詳細に解説した上で、さまざまな特性に応じた対処法、将来を考える上でのポイントなどが具体的に紹介されている。

勉強や人間関係...学校という場で、さまざまなことにつまずく主人公の海

叔父に連れて行かれたフリースクールで、"ニューロダイバース"な面々と出会う

さまざまな特性への対処法も、具体的に紹介

社会で生きていく上でのさまざまなコツも載っている

【目次】
第1章　世界は少数派（マイノリティ）でできている！
第2章　ニューロダイバースのための自分研究　その１
第3章　ニューロダイバースのための自分研究　その２
第4章　マイノリティの処世術必要なサポートを受けるには？
第5章　少数派の未来　自分の未来をデザインする
第6章　少数派の未来　自分の人生を生きよう

■鈴木慶太さんプロフィール
すずき・けいた／株式会社Kaien代表取締役。元NHKアナウンサー、東京大学経済学部2000年卒。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院2009年修了（MBA）。長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。これまで1,000人以上の発達障害の方の就労支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等へ登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害進学・就労準備の進め方』（河出書房新社）、『発達障害の子のためのハローワーク』（合同出版）、『知ってラクになる！発達障害の悩みにこたえる本』（大和書房）。

※画像提供：合同出版

（BOOKウォッチ編集部）