ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで生化学の博士号を取得した博士研究員のカミラ・パンさん。彼女は、8歳で自閉症スペクトラム障害(ASD)、26歳で注意欠如・多動性障害(ADHD)の診断を受けた。
このたび、日常生活の中で失敗を重ねてきたパンさんの著書『博士が解いた人付き合いの「トリセツ」』(文響社)が発売された。
パンさんは、7歳の時に科学に魅了され、科学を人間社会のアナロジーとして用いることで苦手な人付き合いの方法を学んでいった。たとえば、がん細胞にチームワークを学び、熱力学によって部屋が散らかる原因を突き止め、恥ずかしい思い出も深層学習で活用するなど、科学を日常の行動に応用するのだ。
ほかにも、「波長」が合う人の見つけ方や礼儀作法で失敗しないための「ゲーム理論」など、数々の「実験」を重ねてきたパンさんが、周りと協調しつつ自分らしく生きる方法を科学で解明していく。
「納得がいかなかった。
この宇宙に存在するほとんどすべてのものについて、それを題材とする本があるというのに、私にどうあるべきかを教えてくれる本はないのだ。
私が世の中に出る用意を助けてくれる本はなかった。
苦しんでいる人がいたら肩を抱いて慰めればいい、他の人が笑っているときには一緒に笑えばいい、他の人が泣いているときには一緒に泣けばいいのだと、教えてくれる本はなかった」(「はじめに」より)
当事者の立場で、ロジカルに人間関係の問題を解決していく1冊。
■カミラ・パンさんプロフィール
カミラ・パンは、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで生化学の博士号を取得した、トランスレーショナル・バイオインフォマティクスを専門とする博士研究員。8歳のときに自閉症スペクトラム障害(ASD)、26歳で注意欠如・多動性障害(ADHD)と診断された。キャリアと学問はその診断に大きな影響を受けており、人間とその行動、人間がどう機能しているかを理解したいという情熱に博士は突き動かされている。
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