美術やゲームのモチーフになることも多いギリシャ神話。一から学ぶのはハードルが高いけれど、世界観が好きという方も多いのでは?
今回は、ギリシャ神話の面白い部分を集めて絵本のようにまとめた1冊をご紹介。子どもも大人も楽しめる本だ。
2023年7月24日『ぶっ飛びまくるゼウスたち』(実業之日本社)が発売された。
監修は、西洋神話研究家の庄子大亮さん。ぶっ飛んだギリシャ神話のエピソードを30話掲載している。
たとえば、最高神・ゼウスは、いい女を見ると浮気しまくりの女好きな神様。いつも妻のヘラに怒られていたという。
こんな風に、「神様なのに!?」とツッコミたくなるようなエピソードがたくさん紹介されている。
・"推し"の彫刻に恋して、一緒に寝るピグマリオン
・生まれたその日に牛を盗む、どろぼうの神・ヘルメス
・天の川は、実は神・ヘラの母乳だった!?
・くじ引きで死者の国を担当させられてしまった、冥界の王・ハデス
面白エピソードを本書から一部紹介していこう。
父の頭からパッカーンと生まれた、戦いの女神・アテナ
戦いの女神・アテナは、父であるゼウスに母ごと飲み込まれていた(え、神様って神様を飲み込めるの?)。
でもこれ、取り込んで一体化したみたいなことで、メティスはゼウスの中で生き続けたのだ。そんなん、あり? さらにメティスのお腹の赤ちゃんは、ゼウスの中ですくすく成長。大きく育ってくると、ゼウスは激しい頭痛を感じた。で。頭を割ってみた(え? 雑すぎん?)結果、出てきたのが完全武装したアテナだった、ってわけ。神様の誕生秘話、おそるべし!(本文より一部抜粋)
何も悪いことしてないメデューサ、完全防備の人間に倒される!?
人間・ペルセウスは父・ゼウスのつてなどを使って、鏡のような盾、金剛の鎌、空を飛べる靴、姿を消す帽子をゲット。至れり尽くせりの、超過保護フル装備で、ゴルゴン3姉妹退治に出かけた。しかも、末っ子のメデューサだけ、なぜか不死身じゃないという情報もゲット。それなら、狙いはメデューサただ一人! 姿を消し、首をズバッとはねた。......あれ、メデューサ、何も悪いことしてない......。髪が蛇の怪物というだけで倒されてしまった、メデューサ、なんてかわいそうな怪物なんだ......。(本文より一部抜粋)
漫画を読むかのように楽しくギリシャ神話を知ることができる。神様なのに人間らしくて、ちょっと可愛い。これまでのイメージがガラっと変わるはず。
■こざきゆうさんプロフィール
児童書ライター、作家。計14万部の『からだのなかのびっくり事典』シリーズ、4か国で翻訳の『Dr.ちゅーぐるの事件簿』など児童書中心に100冊以上執筆(共著含む)。
■真山知幸さんプロフィール
まやま・ともゆき/著述家。偉人・名言研究家。執筆テーマは、偉人、名言、歴史人物など。他の筆名ふくめて著作は計50冊。著書『ざんねんな偉人伝』『ざんねんな歴史人物』は計20万部に。
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