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タブーなく正しく。「男の子のからだ」がわかる性教育絵本

男の子のからだえほん

   子どもにしっかりと性教育をしている、というご家庭はどのくらいあるのだろう。「聞かれたらちゃんと答えられるように」と心づもりはしていても、積極的に話題にするのは避けがちだ。母から息子へ、父から娘へ、というパターンならなおのこと、話しづらいのではないだろうか。

   2023年7月14日に発売された『男の子のからだえほん』(パイ インターナショナル)は、フランスで女の子を持つ2人の母親が制作した性養育の絵本。からだの構造、思春期、性自認、性的指向、性的同意、愛などの幅広いテーマを扱っている。

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   日本人が苦手とする性教育のテーマをタブーなく正しく語り、尊厳の本質を明確に教えてくれる良書で、その公益性が認められ、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の認定マークを獲得している。

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   本書は、2022年4月に発売した『女の子のからだえほん』に続く2作目。男女の違いを見比べて話し合えば、理解がより深まる。

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   我が子を性暴力の被害者にも加害者にもしないために、小さなころから、自分や他人の身体を尊ぶ気持ちを育てていこう。

■マティルド・ボディさんプロフィール
7歳と4歳の2人の娘の母。小さい頃から絵を描くことが大好きで、アニメーションに関する仕事に就いた後、装飾美術の教師の道を目指した。長女を出産してから、世界をよりよく変えることの必要性に意識を向け、自分なりの方法で女性の権利とエコロジーのための活動を行なっている。

■ティフェーヌ・ディユームガールさんプロフィール
7歳、6歳、4歳の3人の娘の母。助産師になって13年。助産師になろうと決意した18歳の時には、その道を選んだ先に何が待っているかはっきりとは分かっていなかった。女性が生きやすい社会のビジョンを作ることが、女性を助けてきた助産師として、そして幼い娘達の母としての役目だと考えている。

■艮 香織さんプロフィール
うしとら・かおり/宇都宮大学教員。専門は性教育と人権教育。"人間と性"教育研究協議会幹事、同「乳幼児の性と性教育サークル」運営委員。著書に『教科書に見る世界の性教育』(共著、かもがわ出版)、『性教育はどうして必要なんだろう?』(共編著、大月書店)、訳書に『改訂版国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(共訳、明石書店)などがある。

■河野 彩さんプロフィール
こうの・あや/フランス語翻訳者。学習院大学フランス語圏文化学科卒、一橋大学大学院言語社会研究科博士前期課程修了。絵本の訳書に『目に見えない微生物の世界』(河出書房新社)、『MONUMENTAL 世界のすごいたてもの』(ポプラ社)、その他の訳書に『人生を変えるレッスン』(サンマーク出版)、『世界中で愛されるフランスの子ども服』シリーズ(大和書房)などがある。


※画像提供:パイ インターナショナル


  • 書名 男の子のからだえほん
  • 監修・編集・著者名マティルド・ボディ 著, ティフェーヌ・ディユームガール 著, 艮 香織 監修, 河野 彩 翻訳
  • 出版社名パイ インターナショナル
  • 出版年月日2023年7月14日
  • 定価1870円(税込)
  • 判型・ページ数B5判変型、56ページ
  • ISBN9784756256133

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