2023年7月6日、地球の歩き方「旅の図鑑」シリーズの最新刊『世界の映画の舞台&ロケ地 422作品の物語の聖地を旅の雑学とともに歩こう』(Gakken)が発売された。ロケ地がすてきな映画や、観るとその国の文化や歴史の知識が深まる映画を422作品ピックアップし、舞台となった場所の見どころを旅の雑学とともに紹介している。
今回はその中から、映画コメンテーター・LiLiCoさんのスペシャルインタビューの一部を紹介しよう。
LiLiCoさんによると、「物語の世界を旅する」ような映画の聖地は、最近の映画では中々見られないという。ほとんどの作品がブルーバックで撮られて後からCGで合成されるため、大手映画会社のスタジオもセットの無い殺風景なものが多くなっている。例えば、『ナルニア国物語』が撮影されたニュージーランドのロケ地は「ただの草原」(LiLiCoさん)にしか見えない。
数少ない映画のような「ごっこ体験」ができる聖地としては、『ジュリエットからの手紙』の聖地であるイタリア・ヴェローナ市がある。ヴェローナ市は、シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』に登場するジュリエットのモデルとなった女性の家「ジュリエットの家」がある観光都市。映画はこの「ジュリエットの家」に送られてきた恋愛相談に返事を書くボランティアを描いたものだが、実はこのボランティア団体は実在し、日本語で手紙を出すと、2~3週間ほど後に日本語で帰ってくるという。
アメリカの高級住宅街・ビバリーヒルズ内にある高級ショッピングストリート「ロデオドライブ」も、映画『プリティ・ウーマン』の主人公のような「ごっこ体験」ができる場所として紹介されている。
『プリティ・ウーマン』は売春婦がウォール街の実業家と惹かれあうシンデレラ・ストーリーで、ロデオドライブは、売春婦である主人公を馬鹿にしてきた店員たちをギャフンと言わせるシーンの舞台となった。自身も幼い頃から貧乏で、「芸能人になりたい」という夢を鼻で笑われたこともあるというLiLiCoさんは「成功して見返す気持ちよさがわかる」このシーンが「とても好き」だと語っている。
ほか、『デイ・アフター・トゥモロー』や『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の聖地についての紹介も。さらに巻頭特集では、「ファンタジー作品」、「ひと作品のなかでいくつもの国を巡る映画」、「アニメーション映画」の3つのテーマで映画をピックアップ。『ハリー・ポッター』、『ロード・オブ・ザ・リング』、『007』、『ミッション:インポッシブル』、『天空の城ラピュタ』に『もののけ姫』など、不朽の名作の聖地に関するガイドが多数掲載されている。
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