本を知る。本で知る。

アンガールズ田中が先輩芸人・ビビる大木に「狂気」を感じた瞬間

ちょっと不運なほうが生活は楽しい

 お笑いコンビ・アンガールズとして多くのメディアで活躍しつつ、「ベスト・エッセイ2022」に作品が選出されるなど、エッセイストとしての才能も開花している田中卓志さん。人気連載エッセイ20本と書き下ろし2本を収録した初めてのエッセイ集『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』(新潮社)が、2023年8月31日に発売されることが決まった。

■田中卓志さんのコメント
「小説新潮」で連載していたエッセイが本になりました。 学生時代にいじめにあっていたエピソードや、「ベスト・エッセイ」にも選んでいただいた母との番組収録の話、芸人としてご飯を食べられるまでの地獄の日々等、様々なエッセイを書かせていただきました。是非手にとっていただけると嬉しいです。エッセイスト田中からのお願いです。
予告カバー(実際のカバーとは異なります)
予告カバー(実際のカバーとは異なります)

 「ベスト・エッセイ2022」に選出された、母子の感動シーンをつづった「最高の食事」のほか、行きつけのなか卯での忘れられない出来事「停電したなか卯で通じ合った」、苦しかったデビュー4年目に蛭子能収さんの言葉に救われた「ブレイクはしたものの」、お世話になった先輩芸人・ビビる大木さんとの強烈エピソード「待て! そこの新撰組!!」の4本は、「ブックバン」サイト上で試し読みができる。

 「待て! そこの新撰組!!」によると、ビビる大木さんは、テレビ番組の収録前にみっちり練習してから挑むなど、とにかくストイック。遊ぶ時も全力で、深夜に急に『伊豆の踊子』の映画3本を見比べようと言い出したこともあった。配役は違っても、3本ともストーリーは同じだ。田中さんは途中で寝てしまったが、大木さんはギラギラした目で最後まで観ていて「人間がただビデオを観ている姿なのに狂気を感じた」そう。そんな大木さんとの京都旅行で、「これを着て京都を歩いてくれるなら、新選組の法被を買ってやる」と言われた田中さんは......。

 ふざけるのが仕事なのに、性格はまじめすぎ。田中さんの「不運」は情けなくてクスリと笑えて、でもどこか共感できる。田中さんや周りの人々の、人間味と温かみが伝わってくるエッセイだ。

■目次
まえがき
停電したなか卯で通じ合った
いじめっ子とお笑いと
18歳、なんでもない人間
人生で一番の修羅場
休み時間の変態ごっこ
ブレイクはしたものの
最高の食事
朝のパチンコ屋で
「待て! そこの新選組!!」
初めてのテレビ収録
空手と噓
ヤンキーにからまれたら
無防備な魅力
山から降りてくる鳥使い少年
18年目のジャンガジャンガ
幻のパスワード
港区女子と紅茶と僕と
リミッターが外れた
ランキングの信憑性
薄毛の僕だから
書き下ろし①
書き下ろし②
あとがき
(c)新潮社
(c)新潮社

■田中卓志さんプロフィール
たなか・たくし/1976年広島県出身。広島大学工学部第4類建築学部を卒業後、2000年に山根良顕と「アンガールズ」を結成。ネタ作りを担当している。紅茶、苔、バイオリンなど多趣味でもある。今年初め結婚して話題に。


※画像提供:新潮社


   
  • 書名 ちょっと不運なほうが生活は楽しい
  • 監修・編集・著者名田中 卓志 著
  • 出版社名新潮社
  • 出版年月日2023年8月31日
  • 定価1,595円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・224ぺージ
  • ISBN9784103552819

エッセイの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?