ズバッと派遣!姫華 1巻
ワンオペにママハラ、セクハラ。働く女性が直面する理不尽に、元キャバ嬢の派遣OLが物申す!
30代女性の婚活奮闘記を描いて話題となった『あざ婚~あの子が結婚できない理由~』の作者、アン・ミツコさんが贈る最新作、『ズバッと派遣!姫華』が、ブックライブで6月16日から配信開始した。
3歳の息子を一人で育てるシンママ社員の石田さゆり(36歳)。常に忙しい日々に、心をすり減らしている。
さゆりを「母親」ネタでイビる「ママハラ」な課長、女性社員にセクハラする部長など、時代錯誤なダメ上司が登場する。
「お母さんだからって甘えてちゃだめよ??」
「お母さんは笑顔笑顔!!」
「そんな余裕ないならサ、旦那さんに謝って帰ってきてもらったら~?」
くどくどネチネチさゆりを責める営業課長の真々原夫(ままはらお)のセリフに、イライラはMAXだ。
そんなある日、彼女のいる会社にやってきた派遣社員・愛咲姫華は、元キャバ嬢。露出度の高い服装で「この会社、私好みに変えてみせるんで!」と言い放つ。
定時になっても、あれこれと用事を言いつけられてなかなか帰れないさゆりをしり目に、新人なのに好きな服を着て、好き放題言って、定時に帰る姫華。
「彼女のように私は絶対生きられない」――。
深夜、息子のヒナタをようやく寝かしつけた時、クライアントからクレームが入る。「少しだけなら大丈夫だよね...?」と、やむなくヒナタを置いてクライアントの元へ向かうさゆり。理不尽でも必死で頭を下げるのは、ただヒナタの笑顔を守りたいからだった。
帰宅するとカギが開いていて、ヒナタの姿が見えない。焦るさゆりの前に表れたのは、姫華だった。
「いつもこんな風に仕事してるんですか? こんな小さい子がいるのに...」
さゆりが「...ごめっ」と言いかけると、姫華はにっこり笑ってヒナタにこう話しかけた。
「お家のことしてお仕事もして、ヒナタ君のママは格好いいね!」
その後もたびたび、さゆりに助け船を出す姫華。時代遅れの会社で起こるさまざまな問題を、姫華がズバッと解決していく様子が痛快だ。
前作の『あざ婚』で自身の体験を描いたアン・ミツコさん。実際には、周囲はほとんど子育て期間に入っているという。本作を描いたきっかけは、「彼らから話を聞いてて感じるのは、子育てしながら働く夫婦、ワンオペ子育ての専業主婦(夫)、シンママパパ...みんなめちゃくちゃ頑張っているということです」と語る。
「ベビーカー問題など社会が不寛容なのは、心に余裕が持てない程それぞれの立場の人に重圧がかかっているんだろうなと。そんな頑張る人々にエールを送れたらと思って作りました。」
「私の世代(アラフォー)は、幼少期から就職まで昭和マインドで育ってきたけど、部下にはそのやり方が一切使えず、上と下のご機嫌を伺う板挟み状態になりがちと感じます。正解がないからこそ生まれる分断時代のモヤモヤを、自分の指針で生きる姫華にズバッ!と切ってもらって、読んでくださった方にクスッと笑顔になっていただけたら嬉しいです」(アン・ミツコさんコメント)
アン・ミツコさんが、家庭に仕事にとがんばる人へのエールを込めた本作。「ウチの会社にも姫華さんに来てほしい!」という気持ちになってくる。
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