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健康に飲むなら、おつまみは「イカ・タコ・〇〇」!

86歳の酒好き医師が教える 最強の飲み方・最高の食べ方

   お酒は好きだけど、健康診断の数値が気になる。ほどほどにして我慢する......くらいならば、医師が推奨する「最強の飲み方」で楽しく健康に飲む方法をマスターしよう。

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   『86歳の酒好き医師が教える 最強の飲み方・最高の食べ方』(実務教育出版)は、医学的エビデンスにもとづく正しい飲み方・食べ方を知ることで、健康寿命を謳歌するための本。

   86歳と高齢ながら好きなお酒を楽しんでいる著者・志賀貢さんは、内科医として約55年にわたり診療してきたベテラン医師だ。本書では、お酒に強い人と弱い人はどこが違うのか、お酒に強くなることはできるのか、タンパク質が肝臓を守る仕組み、おすすめのおつまみ、肝臓を守る4大条件......などなど、お酒について多くの人が気になるポイントを、一般の人にも理解しやすいよう解説してくれる。

長寿の人は鮭を食べている?

   第2章「長生き飲酒と『酒の肴』の法則」では、「医学的に見た飲酒の鉄則」として料理を食べながら飲むことの大切さを強調している。志賀さんがおすすめする「酒の肴」の1つが海の幸、つまり魚介類だ。

   中でも、タコとイカはお酒が好きな人にとって特に最適な食材だという。これらは比較的簡単に入手でき、調理もしやすい。さらに、タンパク質が非常に豊かで、生命活動に必要不可欠なタウリンも多く含んでいるとのこと。

「酒好きの長寿を守るためには、願ってもない食材ということになります。熱燗よし、焼酎よし、またビールとも相性のよい肴ですから、忘れずに食卓に載せるようにしたいものです」

   ホタテ貝を殻付きで食べるのも「長寿パワー」につながるそうだ。ホタテはタウリンの含有量が魚介類の中でもトップクラス。また、長いヒモ状の内臓には目に相当する視覚細胞が約100個も付いているそうだ。

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ホタテは「ヒモ」も残さず食べよう。
「タウリンと100個の目、こんなパワフルな貝の成分を酒の肴として活用しない手はありません」

   イカやタコと並んで「老化防止に効果のある食材」と説明されているホタテ。まるごと炭火などで焼き、貝柱だけでなく、すべての部分を食べるのがおすすめだという。

   もう1つ、より身近な食材で志賀さんが「酒好きの救世主」としているのが、鮭だ。北海道の知床半島で生まれ育ったという志賀さん。郷里で100歳まで生きた人の食生活を尋ねると、みんな「鮭を食べなかった日はない」と答えるそうだ。

   知床の沿岸で漁場の親方を長年やってきたある人は、鮭が中心の食生活を休むことなく守り、気づけば100歳になっていたのだとか。特に持病もなく頭もしっかりしていて、「まだまだ長生きしそうだ」と後輩の漁師たちから羨ましがられているそう。

「郷里の長寿者にあやかって、鮭を意識的に毎日食べるようにしています」

   朝食や昼のお弁当だけでなく、もちろん酒の肴にもなる鮭。コンビニでは温めるだけですぐ食べられるものも売っているので、宅飲みにもうってつけだ。

■志賀貢さんプロフィール
しが・みつぐ/北海道生まれ。医学博士、作家。昭和大学医学部大学院博士課程修了。長らく同大学評議員、理事、監事などを歴任。内科医として約55年にわたり診療を続け、その傍らで執筆活動を行い、数百冊の作品を上梓。作詞家としても活躍し、美空ひばり『美幌峠』『恋港』 などを手がけた。北海道の屈斜路湖畔を望む美幌峠には歌碑が建っている。主な著書に『医者のないしょ話』(角川書店)、『まちがい健康学』(毎日新聞社)、『肉を食べて健康にやせる』(光文社)、『大人の健康「新」常識』(PHP研究所)、『臨終の七不思議』(幻冬舎)、監修に『図解 眠れなくなるほど面白い病理学の話』(日本文芸社)など多数。2023年没、享年87歳。


※画像提供:実務教育出版


  • 書名 86歳の酒好き医師が教える 最強の飲み方・最高の食べ方
  • 監修・編集・著者名志賀貢 著
  • 出版社名実務教育出版
  • 出版年月日2023年5月 1日
  • 定価1430円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・216ページ
  • ISBN9784788928473

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