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「ふるさと納税」今年こそ...なあなたへ。簡単に始める手順は?

はじめ時はいつも今 主婦にやさしいお金の増やし方BOOK

 「ふるさと納税」がお得らしいけれど、どう始めれば? そんなときは、『はじめ時はいつも今 主婦にやさしいお金の増やし方BOOK』(KADOKAWA)を見てみよう。


 著者である主婦投資家・りりなさんが主婦目線でお金を貯めて増やす方法を、First Step~Third Stepの3段階で解説した本。前回の記事では、おすすめの家計管理方法を紹介した。

 今回はSecond Stepから抜粋し、ふるさと納税を始めたいときに押さえるべきポイントを説明したい。

会社員なら「ワンストップ特例制度」で簡単に

 りりなさんによれば、ふるさと納税は「仕組みさえわかれば思った以上に簡単で、お得しかない制度」と言っても過言ではないそう。

「『納税』や『寄附』という言葉が難しく感じるけど、寄附を『購入』と置き換えるとイメージしやすいかも。ざっくりいうと自治体の返礼品を寄附金額で『購入』すると、購入した金額から2000円を引いた金額の税金が翌年戻ってきて、しかも返礼品がもらえるというイメージです」

 本書では、ふるさと納税の3ステップとして以下を挙げている。

ステップ1 いくら寄付できるか? シミュレーションする
ステップ2 返礼品を選び、寄附(購入)する
ステップ3 返礼品と申告用の書類が届いたら、税金控除のための手続きをする

 まず、ふるさと納税で寄附できる上限額は、年収や家族構成、各種控除によって変わる。そのため、その上限額以内に寄附額が収まるように、自分がいくらまで寄附できるのかシミュレーションする必要があるのだ。 これは、「楽天市場ふるさと納税」や「さとふる」などふるさと納税関連サイトで、年収や家族構成などを入力すれば上限額がわかるシミュレーションを利用すればOK。

 上限額の目安がわかったら、次はいよいよ返礼品を選び寄附する。前述のようなサイトや応援したい自治体のホームページなどを見て返礼品を選び、サイトから寄附できる。「ワンストップ特例制度」(ふるさと納税をした後、確定申告をしなくても寄附金控除が受けられる仕組み)を利用する場合、その申請書を申し込むことも忘れないようにしよう。 返礼品と申告用の書類が届いたら、ワンストップ特例制度か確定申告を選択して申請だ。

 会社員は、ワンストップ特例制度が利用できる。一方、自営業やフリーランスの人、また会社員でも住宅ローン控除(1年目)や医療費控除等で確定申告を行う予定の人は、ワンストップ特例制度ではなく確定申告時に寄附金額を申告することで、控除を受けられる。それぞれの申請方法も解説されているため、詳しくは本書を参考にしてほしい。

 自治体を応援しつつ、普段はなかなか手が伸びない豪華食材や高コスパの生活必需品などもゲットできる、ふるさと納税。りりなさんのアドバイスもふまえながらお得に活用したい。


■りりなさんプロフィール
主婦投資家。1990年生まれ。元低収入女子の30代主婦。夫と令和3年生まれの男の子と3人暮らし。結婚を機に将来のお金に対して不安を感じ、知識ゼロから家計管理と投資に向き合う。つみたてNISAから投資を始め、初心者もできる資産運用を実践。家計管理と投資の組み合わせで、結婚5年目で総資産3000万円を突破。現在は「楽しく賢く資産運用する主婦」として投資の心得や家計管理についてInstagram(@kakemane)やYouTube、Voicy、ブログで発信している。テレビ、雑誌、講演会などメディア出演多数。


※画像提供:KADOKAWA


   
  • 書名 はじめ時はいつも今 主婦にやさしいお金の増やし方BOOK
  • 監修・編集・著者名りりな 著
  • 出版社名KADOKAWA
  • 出版年月日2023年5月 2日
  • 定価1,540円(税込)
  • 判型・ページ数A5判・144ページ
  • ISBN9784046061218

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