5月になり、梅の旬がやってきた。梅の果実を塩漬けにした後に乾燥させ、シソの葉と一緒に梅酢に漬け込んで作る日本の伝統食・梅干しは、唾液の分泌を促進し、口内細菌を抑え、消化機能を整える働きを持つ健康食品としても知られる。歴史も古く、すでに平安時代には、皇族によって抗菌作用のある保存食として重宝されていたという。
今回は、そんな梅を美味しく食べるためのレシピが載った、3冊のオススメ「梅グルメ本」を紹介する。
2023年5月12日に発売されるスイーツレシピ集『梅と杏のお菓子づくり』(誠文堂新光社)では、パリの料理学校エコール・リッツ・エスコフィエで本場のフランス菓子を学んだ藤沢かえでさんが、フランス菓子をベースにしたエレガントな梅のお菓子を提案している。
また、梅を卵・白砂糖・乳製品なしで調理したナチュラルスイーツのレシピも掲載。酸味の強い梅は、スパイスやハーブとの相性が抜群。スパイスやハーブを使ったシロップやコンポート、ジュースや梅酒、シンプルなジャムにすると美味しいという。
もっと庶民的で気軽に作れる料理がいい、という人には2023年4月21日に発売された『ちょこっとから楽しむ はじめての梅仕事』(山と溪谷社)がオススメ。登録者数25万人超のYouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」で、季節の保存食作りを発信している料理家・榎本美沙さんが、はじめてでも気負いなくはじめられる「梅仕事」を紹介している。
3日で食べられる手軽さが魅力の「青梅のはちみつ漬け」や、青梅の小梅で作る土用干し不要の手軽な梅干し「カリカリ小梅」、贅沢な旬のデザート「青梅の甘露煮」など、気軽に作れる身近なレシピが載っている。
2023年5月12日に発売される『梅おばあちゃんの贈りもの』(誠文堂新光社)では、この道50年、82歳の現役梅職人・乗松祥子さんが毎日食べているという梅を使った養生食のレシピが読める。
養生食の主役となるのは梅酢だ。旬の野菜の煮びたしに使うと、日持ちがよくなって作り置きに便利。魚に使うと臭みが取れ、ふっくらと炊けるようになる。また、食欲のないときは、梅がゆに、水で溶いたくずを加えると身体が温まり、胃腸の働きを活発にしてくれる。梅干しに番茶を注ぐだけの梅干し番茶は風邪予防になるという。
紹介されている梅料理は、いずれも見ているだけで唾液が出てきそうなものばかり。いずれも旬が終わる7月までが食べごろだ。
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