今日こそはこの散らかった部屋を片づけようと思うのに、どれを捨てるか判断するだけでどっと疲れてしまう......そんなふうに物が捨てられない人は、むしろ「物に囲まれて」かつすっきりした空間をつくる片づけテクニックが合うかもしれない。
『物に囲まれてすっきり暮らす 景色を変える片づけ』(大和書房)は、1つも物を捨てずに部屋がすっきり片づくという、新しい片づけテクニック「古堅(ふるかた)式の片づけ方程式」を解説した1冊。
著者の古堅純子さんは、「幸せ住空間セラピスト」としてこの画期的な方程式をSNSで発信していて、YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」は登録者数が18万人超の人気ぶり。本書も、アマゾンの予約開始直後1位にランクインし発売前に重版が決定するなど、話題を呼んでいる。
散らかった部屋を片づけるためには、断捨離して物を減らさなくては始まらない。そう思っている人こそ、固定観念が覆る良書だ。
今回は、本書のCHAPTER1「なぜ、あなたの家は片づかないのか」から抜粋し、せっかく片づいた後の「リバウンド」を避けるためにも、そもそも部屋が散らかってしまう原因を見ていこう。
本書で、古堅さんは「あなたの家が片づかない10の理由」として以下を挙げている。
1.「いる」「いらない」から始めているから
2. 物の量にうんざりしてしまうから
3. リビングに物が出しっぱなしだから
4. 物が収納におさまりきっていないから
5. 部屋に収納グッズが置かれているから
6. 収納場所や収納グッズを使いこなせていないから
7. すべての部屋を一気に片づけようとしているから
8. 家族の協力が得られないから
9. 来客が少ないから
10.気力の衰えを感じるから
中でも衝撃的なのが、「いる」「いらない」から始めているから、という理由だ。
まずはこの2つを分けることから片づけを始めている人も多いのでは。実際、古堅さん自身も片づけの仕事を始めた当初は、いるものといらないものとを分ける方法をとっていたそうだ。
しかし、それでは約束した時間内に目に見える成果を出すのは難しく、仮に引き出しの中身が整理整頓されたとしても、部屋の景色自体はそれほど変わらないと気づいた。
「ですから、まずは目に見えるところから大きく変える。インパクトの大きな変化を起こすことから始めました」
片づけが苦手な人、物を捨てられない人は、「いる」「いらない」から始めない。古堅さんのこの教えは、頭の隅に留めておきたい。
このほか、「部屋が片づかない10の理由」には心当たりがある人も多いのではないだろうか。『物に囲まれてすっきり暮らす 景色を変える片づけ』では、どのようにこれらを解消し、実際に住みやすい部屋を作っていくのか。そのノウハウが余すところなく描かれている。新生活を理想の部屋で過ごしたい人にもおすすめだ。
■古竪純子さんプロフィール
ふるかた・じゅんこ/幸せ住空間セラピスト。20年以上現場第一主義を貫き、お客様のもとへ通っている。5000軒以上のお宅に伺いサービスを重ね、独自の古堅式メソッドを確立。著書累計は65万部を超える。快適な住空間を構築するコツやノウハウ満載のYouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」は登録者数18万人超。総再生回数は5400万回を突破(2023年2月現在)。
公式HP:https://s-d-m.jp/talents/jyunko-furukata/
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