近年、動画配信サイトの普及でますます身近になった海外ドラマ。純粋にエンタメとして楽しまれているのはもちろんのこと、英語学習のためにドラマを観ている人も多いという。
ところが、海外ドラマはネイティブが観ても面白いように作られているため、英語教材としてはかなり難度が高い。とくに口語と慣用表現は難関で、最初のうちはセリフを聞き取るのに大変苦労することになるという。
2023年3月18日に発売された『海外ドラマのリアル英語100フレーズ』(コスモピア)では、『海外ドラマで面白いほど英語が話せる超勉強法』(KADOKAWA)の著者である出口無頼さんが、海外ドラマを見る際に覚えておくと便利な英語を解説している。
出口さんは、ほぼ海外ドラマによる学習だけでセンター試験の英語を満点で突破し、現役で東京藝術大学に進学した経歴の持ち主。本書では、中学生の頃から海外ドラマを4000話以上観てきた出口さんが、「この表現はもっと早く知っておきたかった!」「あのフレーズはそういうニュアンスだったのか!」 と考える頻出フレーズを厳選した。
ネイティブ特有のカジュアルな表現やスラングなども含む「使える」100フレーズを、友人関係、恋人関係、仕事関係の3つのシーンに分けて紹介。海外ドラマで実際に使われたワンシーンを引用しながら掲載している。
たとえば、ドラマ『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』で使われた「Here goes nothing!」は、「ものは試しだ」「ダメ元だ」 「当たって砕けろ」などと訳されることが多いフレーズ。同じような表現である「Here it goes!(よし行くぞ!)」と比べて、自分の挑戦をnothingと形容しているので、ダメでも仕方ないと保険をかけている感じがあるのがポイントだという。
ドラマ自体を取り上げたページでは、出口さんが各作品の「ココが推せる」ポイントを解説している。
たとえば、3人の男たちが3人の娘を育てるというストーリーで、日本でも大きな人気を集めたドラマ『フルハウス』。この作品のポイントは、小さい子供がいる家庭を描いた作品なので、極端なスラングがなく、発音もゆっくりなところ。海外ドラマビギナーにピッタリな作品と言える。
しかし、もともとエンタメ作品として作られているので、教材としては問題もある。そんな時、大事なのは「キャラクターやシチュエーションに応じて注目するポイントを取捨選択すること」だという。
保護者側のお調子者・ジョーイは、アメリカのアニメキャラクターの物真似をして子供たちを笑わせるが、現代日本人の私たちには元ネタがわからないし、覚えたところで得るものはない。逆に、子供を叱ったりしつけたりするシーンからは、現在にも通じるアメリカの家庭の雰囲気やものの考え方を学びとることができるという。
【目次】
はじめに
CONTENTS
Unit 1 覚えておきたい必須の 10 フレーズ
Unit 2 友人や家族に使える 30 フレーズ
Unit 3 恋人に使える 30 フレーズ
Unit 4 仕事でつかえる 30 フレーズ
イチ推しのコメディドラマ5選
イチ推しの恋愛ドラマ5選
イチ推しのビジネスドラマ5選
コラム 01 ~ 06
■出口武頼さんプロフィール
でぐち・ぶらい/1999年東京生まれ。中1で海外ドラマに出合い、1日2時間以上欠かさず見続け、ほぼ海外ドラマだけで英語が話せるようになる。高校在学時にはGTEC、TEAPという英語検定試験のスピーキング満点、都立高校生の英語スピーチ大会で1位や審査員特別賞受賞、高3の冬に初受験のTOEIC870点、2018年度センター試験英語200点などの経歴を持つ。
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