小顔の人は、もともとの骨格が違うから、と諦めていないだろうか。実は、顔の大きさは生活習慣のクセに左右されるという。顔が大きくなる人と、小顔をキープできる人とでは、何が違うのだろうか。
あごまわりの筋肉をほぐし、ゆがみやズレを修正することで理想の小顔を作るメソッドを豊富な写真やイラスト付きで解説した『90秒 あご筋ほぐし』(世界文化社)。
今回は本書から抜粋し、小顔がキープできる人の日々の習慣や、毎晩90秒でできるベーシックなあごケアの実践方法を紹介したい。
前回の記事はこちら→マスクの下で進むあごのゆがみ。老け顔を防ぐ「あご筋」の役割とは?
顔の大きさが生活習慣のクセで決まるとは、どういうこと? 本書では、1日の流れに沿って、顔が大きくなる人と小顔キープの人の違いを説明している。
たとえば、「顔が大きくなる人」の習慣として挙げられているのが、以下のような行動だ。
7時......朝は疲れていて食欲なし! もしくは食パン1枚にヨーグルト。気づくと同じ側で噛んでいる
12時......お昼はおにぎり片手にパソコンを見ながら食べる
14時半ごろ......姿勢が悪くトイレ以外は座りっぱなし
20時......夕食は友人と飲んで帰るか家で晩酌とおつまみ程度
心当たりがある人もいるかもしれない。たとえば、パソコンの液晶画面を見ながらお昼を食べる動作は背中が丸まり、あごと首が前に出る姿勢になりやすい。このような姿勢はあごに負担がかかり、顔がたるむ原因になってしまうのだそう。
一方、「小顔キープの人の一日」として紹介されている習慣の一例が、以下だ。
8時......通勤時はなるべく顔を上げて姿勢よく!時間があるときはひと駅分歩く
12時......お昼はワンディッシュではなく一汁三菜。30回は噛み、きちんと1時間はとる
14時ごろ......目を休ませるために1時間に1回はパソコンから目を離して伸びをする
19時半ごろ......寝る4時間前には食事をすませる
通勤時などを利用して、正しい姿勢を意識した適度な運動をする習慣が目立つ。顔と体は筋膜でつながっているため、このような習慣は顔のリフトアップにも効果的なのだという。
また、毎食の栄養バランスを意識することや、1口30回噛むのを目標に、食事に時間をかけることも大切だ。さらにデスクワークで目が疲れたときや、後頭部、顔の筋肉が凝り固まってしまったときには、体を動かして気分転換する習慣も取り入れたい。
このように、日々の小さな積み重ねが理想の小顔を作っている。小顔キープだけでなく全身の健康のためにも、生活習慣を見直そう。
すぐに取り入れられる夜の習慣として試してみたいのが、「90秒ベーシックあごマッサージ」夜ケア編である。
その1つが、下あごを動かす筋肉をケアする方法。
1. 両手のこぶしでほおを左右から押し込む(10秒)
......両手でこぶしをつくり、指の根元と第二関節の間の平らな部分を、上下の奥歯が噛み合わさる部分にあてる。ひじを開いてほおの側面を左右から10秒押し込む。
2. フェイスラインに手をあてて顔を内側に押す(10秒)
......フェイスラインに手のひらを沿わせ、理想の顔の形をイメージしながら、手のひらで顔を左右から中央に10秒押す。押したときに自然に「う」の口になるくらい強めに。外にたわんだ筋肉や筋膜を内側にリセットする。
これによって、ほお骨の奥にあり、下あごを前後左右に動かしたり、食べ物をすりつぶすときに働く「外側翼突筋」と、下あごの奥にある「内側翼突筋」を同時にリセットできる。ここが硬く動きが悪くなると、フェイスラインがたるんだ締まりのない顔になってしまうそう。毎晩のケアをぜひ習慣にしよう。
本書では他にも「90秒ベーシックあごケア」の毎日ケア編など、すぐに実践できる簡単なあご筋ほぐしのメソッドや、それが顔にもたらす効果について豊富な写真とともにわかりやすく解説している。
■薩摩宗治さんプロフィール
さつま・むねはる/柔道整復師。歯学学士。さつま骨格矯正鍼灸整骨院・総院長。柔道整復の技術と歯学を融合した顔と体の同時矯正術を軸にセルフケア、ゆがみ予防の重要性を説いた『さつま式メソッド』を提唱。あごのゆがみと歯の関係に注目し、43歳を超えて歯学部に入学、卒業。現在は歯学の知識と技術を加えた新たな顎顔面矯正法を提案し、現場の臨床、後進の育成に力を注いでいる。著書に『顔の「ゆがみ」がなければ、あなたはもっと美しい! 顔面筋革命』(講談社)がある。
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