「正しい文法で話さないと笑われるかも」「発音が違うと恥ずかしいから今は黙っておこう」そんな思いが頭をかすめて、英会話に苦手意識を持つ日本人は多い。
それも当然。なぜなら、日本語と英語の文法発想には大きな差があり、「あること」に意識をおかないと、ネイティブには通じにくいそうだ。
日本人がつまずく英語の壁を知り尽くしたキャサリン・A・クラフトさんによる『日本人が言えそうで言えない英語表現650』(青春出版社)は、こんな時、ネイティブならどう言う?という疑問に答えてくれる一冊。「動詞」に着目し、中学で習う基本動詞をベースに、日本人が知っているようで知らない基本動詞のコアイメージを詳しく紹介している。
なぜ、動詞なのか。たとえば、「ピザ食べたいなぁ」というフレーズは、日本人の発想では"I want to eat pizza."となるが、ネイティブはこのような言い方はしないという。"I feel like pizza."が自然な表現だ。前者が「私はピザを食べることをしたい」だとしたら、後者は「私はピザが食べたい気分」といったところで、原文のニュアンスにより近くなる。
また、「あぁ、びっくりした!」という時は、"I was really surprised."ではなく、"You scared me."と言う。つまり、英会話の決め手となるのは「動詞」なのだ。
ネイティブが日常的によく使う単語を知ることで、自分の思いを言葉にしやすくなる。本書には、日常生活やSNS、道案内、海外旅行など、身近なシーンですぐに使えるシンプルな英語表現650フレーズが掲載されているので、動詞をうまく使いこなして、ネイティブに伝わる言い回しを習得しよう。
■目次
PART I 日本人が知っているようで知らない 基本動詞のコアイメージ
PART II 日本人が迷いやすい 似たもの"動詞"の使い分け
PART III 日本人が言えそうで言えない ネイティブがよく使う動詞の用法
PART IV 日本人がそのまま使いがちな カタカナ語の逆襲
著者のクラフトさんは、アメリカ・ミシガン州生まれのオハイオ州育ち。1985年に南山大学の交換留学生として来日し、オンラインマガジン『ET PEOPLE!』を発行するかたわら、通訳、翻訳家、英語講師としても活躍している。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?